今日のお昼前、ベルデンのSPケーブル8473が15m届いた。ひとつ原稿の締め切りがあったが、道はひとつ。白黒をよじった8470よりちょい太めの14GAを、さらに外皮で包んだ長距離仕様。初めて手にしたが、そんなに太くもないのに芯線シースの固さに、剥きながら指が何度もつった。試しにひとまず、OB1iのジャンパーバーをはずしてトライ・ワイヤリング端子を串刺し。噂通りのフラットさはさすがで、オヤイデのACROSS2000に比べ色香に劣るのは、エージングの問題ではなさそうだが、片chを7.5m引き回してこの上下の伸びはかなり立派。そこで、あっ、串刺しかと、ACROSS2000の余りをそれ用にむいて、本線もACROSSに戻してみたところ、ぐっと鮮明さを上げた感じになった。串刺しするケーブルの方向は、逸品館の言うことを聞いて、HighからLowへ。線を裸にしたらすぐ、方向性を印しておくのが肝心だ。せっかく3帯域の入力がある以上、一度はトライにトライすべきだと完全にその気にさせられた。チェックに使ったのは、『ゼン&ナウ/ハービー・ハンコック』のボーナスCD1曲目、ソーニャ・キッチェルの歌う〈オール・アイ・ウォント〉。ところでこの限定盤、〈処女航海〉や〈カンタロープ〉など、ハービーのブルー・ノート・エラをSHM-CDで聴ける、世界初で唯一の作品。オリジナル・タイトルのHQCDが早く出てきて欲しい。ちなみに、ハービーだけに限れば、〈ウォーターメロン・マン〉1曲だけ、『ベスト・ジャズ100プレミアム』とこの『ゼン&ナウ』でHQCDとSHM-CDの聴き比べができる。