メロディ・ガルドーの3年ぶりの新作『アブセンス』を何度も聴いてから振り返ったのは前作、前々作ではなく、1曲ずつゲスト参加した『リオ/ティル・ブレナー』と『ソフィスティケイテッド・レディーズ/チャーリー・ヘイデン』の2枚。その次に、メロディのオリジナル〈ラヴ・ミー・ライク・リヴァー・ダズ〉をカヴァーしたヘイリー・ロレンの『Stages』と、ベス・ハートが〈ユア・ハート・イズ・アズ・ブラック・アズ・ナイト〉をカヴァーした『Don't explain』の2枚。中でも凄いのが、時としてどっちがどっちともなりかねないベス・ハートの熱唱。するとそこから、曲の良さや深さがモリっと立ち昇る。おかげでメロディが大した歌い手であると同時に、大した書き手であることに改めて心服。その後に『アブセンス』に戻ると楽しさ倍増だ。