フェイゲンの新作(プレヴューの1曲)をかけまくっているところに、『aja』を軸にした新刊オフィシャル・ブック(DU BOOKS)が着。フェイゲンとベッカーの生の言葉がどしどし出てくるのかと思ったら、かなりクリティカルなアナライズが骨子になっていて、ちょっと拍子抜け。でも、SDについて何か口にする者なら、読んでおかなくてはならない。著者は、向こうのスタジオ・ミュージシャン兼ソングライター。表紙カバーがオリジ盤と同じ光沢PP仕上げなので、ペタペタ触らないようにしないと。
稲垣さんのfbで教わった『Rolling Stone』誌のHPで、『Sunken Condos/Donald Fagen』の「I'm Not The Same Without You」を聴いた、と言うよりかけ続けてほとんど覚えてしまった。変わりないと言えばいつも通り変わりなく、しかし、初めて聴く曲はやはり新しい。オーディオにつなぐと圧縮音源がバレバレでも、それだけに本盤をどうまとめてくるのか、『モーフ・ザ・キャット』のアナログ盤を知る人ほど楽しみでならないはず。たぶん今度もまた、重量盤2枚組LPが出てくるだろう。それにしてもこの「I'm Not...」、イントロ引っ張り屋がわずか4小節で歌に入るとは、『カマキリアード』の「スプリングタイム」に次いで最短。プレヴュー用にトルツメとかしてなければの話だが。