六本木のドラム缶スープの札幌ラーメン名店「天鳳」の味噌ラーメン。最後に行って完食したのは、ビルボード・ライヴ開業記念のスティーリー・ダンの1stショウを見た帰りだったから、2007年8月のこと。ここは、「135」という知らないと何だか訳分からない極濃醤油系メニューが一番人気だが、前にトライしたところ僕にはキツ過ぎてだめで、もっぱら味噌専門で通ってきた。旧防衛庁正門前のビル1階奥に開店したのは、たしか80年代中盤。近くに勤務していたので、強力な後味とダータ半ライス付きランチにやられ、週1で2、3ヵ月通うと、腹回りがふっくらし、スボンのベルト穴をひとつ緩めることになった。まあ、そこは自己責任として、ちょっと前、その近くに事務所を構える先輩のところから帰る夕刻、「久しぶりなので天鳳に寄ってみたい」と言うと、「あそこの味は落ち続けている」とのことで、ほかのラーメンをゴチに。その際はありがとうございました。しかし、落ちたにしてもあの味噌は時々食べたくなる。それだけのためには、ウチからまず歩いて約8分のJR埼京線・武蔵浦和駅から新宿へ、次に大江戸線に乗り換え六本木駅から歩きで3、4分。こんな小旅行は家人に説明がつかない。地下鉄やバスでひょいと移動できる都内中央住まいの方々が羨ましい。しょうがないから昼ラー腹になった時は、さいたま市のソウル中華店「娘娘(にゃんにゃん)」の看板=真冬でもおでこや背中にうっすら汗をかくピリカラのスタミナ・ラーメンと餃子。850円だったかな。事故に遭ったTOPメンバーふたりの安否を気にしつつ、てなことをダラ書きする間のBGMは、『ザ・ヴィジル/チック・コリア』のハイレゾ(96/24)。こっちは大音量にすると、手に汗がにじむ。スピーカーがフルにすべて音楽に集中してくれる感じがいい。