5月16日にサクランボを見ていて、昔々に見たムクノキのことを書きましたが、5月20日は公園の隣にある病院へ行く日で、スムーズに診察が終わったので帰りにムクノキを探しに行ってみました。
昔々の場所にムクノキはありました。70年近い昔のことで、戦争で焼け残った大木で、葉っぱはあまり茂っていなかったという記憶だったのですが、幹の上の方はないものの立派な大木が残っていました。ムクの実は秋に熟するようで今はよく分かりませんでした。
上 東側から 下 西側から 根元は石で囲われ保護されています。
昔は柵も無く、それどころか壕の中は市民農園よろしく近隣の人?が野菜など作っていました。我々小学生はこのムクノキの根元近くから壕の中へ降り、畑の真ん中を通って通学をしていました。近道だったのです。今はなんと厳重に保護されていることかと驚くばかりです。はげ山状態で、野いちごを取ったりして遊んだ山腹は樹木が沢山生えています。
古墳の1/4周くらいを回って学校の校門近くで壕から上がります。下の木の左側あたりから上がったと思います。
子供の頃は気にもしませんでしたが、昭和6年史跡指定、10年に建てたという意味が書いてある立派な石碑も建っています。
説明書きの前には航空写真と地図が設けてありました。(表面に少々傷が付いています)丸坊主だった山にはこんなに木が生えている!今は野鳥の観察場所としても知られています。
しばし感傷に浸った後、公園を東から西に抜けてバス停へ急ぎました。こんなものもあるのを書いておきましょう。昔々、大正7年から昭和12年までここにあったという動物園の門柱です。図書館の南、グラウンドの西あたりにあります。戦後数年たって、まだ遊び回っていた頃、熊が飼われていたらしい石造の檻(小屋)が残っていて、戦災で焼け出されたという人が住んでいた記憶があります。子供心に少しショックを受けたものでした。