ちょっと長い名前の展覧会ですが、パンフにあるように色々な副題が付いています。作品リストに書いてあった名前が良さそうなので、タイトルのように呼んでおきます。
市野龍起氏の作品は、同館の所蔵品に沢山あるようで、今まで色々な展覧会で折にふれ見て来ましたが、今回は父上の、亨氏の新たな作品が見つかり同館の所蔵品に加えられたことで、子息の龍起氏・鷹生氏の作品を一堂に集めての展覧会となった様です。龍起氏は私とほぼ同年代の方、父上と同じ55歳で亡くなられており、ご存命であればまだ新しい作品に接することができ、芸術村もできていたかも知れないと思いました。
併せて亨氏がアトリエを構えた、千種区あげは町(今は揚羽町)の命名者が川端龍子であり、あげは町一帯を芸術村にしようとした事なども紹介されていています。何か歴史を感じる展覧会でもありました。アトリエは今はありませんが、龍起氏・鷹生氏は美術科のある愛知県立の高校の通われたようですから、その頃まではあったと推定されます。今は近くを地下鉄も通り便利な住宅地になっている所です。
作品は大作が多かったですが、細かいところまで画かれていて3人の繊細な性格を表しているようでした。
別館では下のパンフの催しがありましたが、何か撮影が入っていてかなり制限されていた様なので、ちょっと覗いた程度で辞去しました。
漆芸、陶芸、金工 の各作家さんが研究のためだと思われますが、コレクションした小さな「宝物」を見せてくれる、そんな感じの展示でした。