広重の版画展であるが、今回は東海道ではなく、近江八景。38歳の時の横大判錦絵と61歳の時の竪大判錦絵の2種類の両方が展示されていました。パンフの絵は両方とも「堅田落雁」。竪判の方がモチーフがより前面にあって、遠近感が強く出ているようです。横判と竪判を並べて展示してあり、見比べができるようになっていました。
併せて、隅田川八景と富士三十六景のうち10点の展示がありました。富士三十六景、今回は今の東京都と千葉県からの眺めのもので、暮れに、新幹線に乗った折、品川を出て直ぐに目に入った富士山を思い出します。昔は、もっと良く遠くから見えていたのだと。