多くの人が思っている「資本主義」は「自由主義経済」のことだと思われる。
個人、会社、国が、良くて安いものを作って競争する。
ここでは「自由主義経済」を、資本家のいない「市場経済」という意味で使っています。
これならばいいのである。
「資本主義」を否定して、いきなり「共産主義」とはならずにすむ。
変な言い方だけど、「資本家」のいない「資本主義」。
だけど、「資本家」のいる「資本主義」は全然違う。
前回書いたように、資本家という大金持ちがいて、世界の経済を動かしている。
彼らは国を飛び越えて活動しており、今や政治をも支配している。
なかなか、ここん所がうまくイメージできないんだよね。書いてる本人だってそうなんだから。どーしても「国」が先に立ってしまう。
元々、商人は国や領主なんて関係なく金儲けをするんであ~る。
勝手に世界中を飛び回って交易を行う。(縄文時代のヒスイを見よ)
だから、グローバリスト達が世界を動かしているのは、今に始まったことではない。
しかし、現代のように、露骨に国際政治まで牛耳っている姿を見せたのは初めてだ。
彼らをどう呼ぶか。当ブログでは国際金融資本と表現してきた。ディープステートというと陰謀論ぽくなる。最近では、グローバリストと呼ばれている。かの大隈重信候も触れておられる。(「世界平和の趨勢」)
話を元に戻すと、我々が考えているほのぼのとした資本主義は「自由主義経済」で、ホンモノの「資本主義」とは似て非なるもの。
この「ホンモノ」を退治するのが厄介なのである。
経済の自由はfreedom、つまり何をしてもいいということ。政治の自由はliberty、束縛からの自由。何で同じ「自由」と訳しちゃったんだろうね。
「新自由主義」は、グローバリスト達の考えていることね。
株主が金を出して口も出すからね。これを何とかしんと。
そもそも、王家、金持ち、有名人などという特別な存在がいるのが問題。彼らに対しての庶民だし、庶民にも格差をつける。そして、国々にも格差をつける。で、仲違い・・・。
やること一杯だね。