手づくりオーディオで聴く JAZZ

1960年代の後半、BEATLESがまだ現役だった頃に、初めてアンプを作った。ときどき火がつく。

CD-15 復活

2009年11月30日 00時38分42秒 | PC_Audio
2006/9/12

 制御系の修理は苦手なので、諦めてオークションで候補を物色していました。
同じCD-15も出品されていましたが、12万円也。以前なら買ったでしょうが、
製造されてからの経過年数を考えると、そこまで投資する気にはなれません
でした。私としては、内部に慣れたPhilipsのLHH系か、マランツのCD-16
あたりを考えましたが、出品数も少ないので、SONY系を探すと、こちらは
たくさんの機種が出ていました。値もマランツの過去の名器に比べると
はるかに安いです。光学系固定の機種もあってかなり惹かれました。
 が、今までの経験からTEACのVRDSメカ搭載モデルが、比較的、経過年数も
少ないので、探しましたが、こちらは、当然、値も高目、品薄。
ま当座は、CD-Rを聴くためにと買ってあるマランツのCD-5400があるので
なんとか凌げますが。
CD-15と同じCDM-4を搭載したCD-72も予備で取ってあるので、困らないの
ですが、何しろ、CD-15と比べると、如何せん音の奥行き感、音質では
かないません。
ということで、意を決してCD-15の中を一応、点検してみることに
しました。電源の基板上にある5つのFUSEをチェック(と言っても
実際には、Fuseではなくて、極細い銅線を使っています。
というのが、電源部のケミコン3系統にパラで平均3万μほど追加していました。
そのため突入電流でFUSEが飛ぶのを避けるためです。
まづ、その銅線が切れてないかチェック。いづれもOKでした。
次は、3系統のケミコンにかかっている電圧をチェック。
制御系の電源を供給していると思われるケミコンの両端に電圧が
出ていません。0Vです。幸い、マランツから電源部分に限ってという
ことで、提供してもらった回路図をひっぱり出してチェック。
+8Vを供給する回路でした。まづ整流ダイオードを疑う。
メインの回路へ供給する部分のダイオードは30FD2が使われているのに
比べると、10D-1みたいな、ちゃちなダイオードがブリッジで使われて
いました。導通をチェックすると4個のうち1個が完全に断線状態、
もう1個もそれに近い状態。たぶんオリジナルが3,300μFなのに対して
10倍くらいの容量を追加していたため、ONのときの突入電流で断線
したものと思われます。ここだけが原因であれば幸いです。
早速、手持ちの中から比較的30FD2の大きさに近いダイオード4個と
取替え。
 基板を外すのは、当たり前ですが、結構、大変で、4枚ある基盤のうちの
3枚を取り外さなければなりません。おまけに電源トランスも外すことに
なりました。この間、既に3時間ほど経過。
3万μFではあんまりだし、その必要もなさそうなので、22,000μFのケミコンを
外す。16,000μFとしました。これも必要ない気もしましたが。
 ということで、各基板を元に戻し、おもむろに 祈るように電源をON。
「おおーー」、パネルに表示が出ました。CDをセットすると、ちゃんと
読み込みました。音出しもOK。心なしか、読み込みが早くなったような
感じさえしました。たぶん気のせいでしょう。
 さっそく、「ボズ・スキャッグス」のJazzものを聴いてみました。
2週間ぶりくらいで聴く音は、やはりCD-5400とは、比べものに
なりません。低音が締まり、重く出てきます。
誇張された部分が殆どなく、まとまった音です。

 ということで、なんとか、また暫くはCD-15の音を聴き続けることが
できそうです。


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