これまで、あまり電気料金のこととか考えてこなかったが、原発事故のことなどもあり
少々頭の隅で気になっていた。ひょんなことで講演を聴き、家計の面からもメリットがあることや、
思っていたほど費用はかからないこと。最近はかなり以前に比べるとコストが下がっている。
タイミングよく 関係者と会い、話を聞くと、我が家は一応鉄筋(大成パルコン)なので
屋根はフラットであり工事も大がかりにならず、短期間にできるとの説明を受けた。
意外に国、県からの補助も出るとのことで、大して深く考えずに導入することを決めた。
梅雨空けに工事が始まり 実質3日で終了。今日は電力会社から 売電メーターとやらを
取り付けに来た。ということで、午後からは 太陽光で発電された電気が我が家に供給された。
あいにく台風が接近していて空は少し曇っていたが、0.4kw/hくらからスタートし、ときおり
晴れ間には2Kw/hまで行った。メーカーさんが 特別キャンペーンということで無料で付けて
くれた モニターシステムを見ていると リアルタイムで、発電と消費が表示されるので
おもしろい。昼間だと やっぱり冷蔵庫とTVが消費の主役だ。冷蔵庫が0.4kwくらいだ。
ところで、太陽光発電を導入すると決めたときから 気になっていたことがあった。
それは、遠く何百Kmも離れたところで発電し、送電されてきた交流電気。
オーディオ的には 商用電源はノイズだらけということを聞く。
現に、我が家のプリ・アンプは、バッテリー駆動で 音が良くなったと実感しているし。
ということは、わずか数m以内に発電装置があるということは、クリーンな電気が供給されるのでは
なかろうかということだった。太陽光パネルはの基本となるセルは、たぶん数ボルトしか発電しないが
これは直流だ。これをどこまで直列にして電圧を稼いでいるのかは知らないが、最終的には
交流の100Vに AC-DCコンバータで変換しているはずだ。
具体的には、室内にPower Controllerなるものが設置されている。こいつが 太陽光発電から供給される電力が
家庭で消費される電力を下回れば 電力会社から供給するよう監視とコントロールをしているそうだ。
そしてAC-DCコンバータの機能も備えているのだろう。
と数日前まで考えたりしていたのだが、今日は、とんとそのことを忘れていた。電子レンジが実際どれくらいの
電力を消費するのだろうとか、私の部屋のエアコンの消費電力をモニターしてみたりとかしていた。
夕方になり、やっとオーディオ的にも変化があるのだろうかと試してみることにした。でも、そのときは
発電量は0.4kw/hまで落ちていた。エアコンを止め、照明を切り、消費は冷蔵庫だけの状態(0.3kw/h)にして
アンプの電源を入れる。消費電力は 0.3kw/hのままだ。この表示はかなりアバウトなので、実質は
0.1kw/hくらいは増えているはずだ。
で、聴きなれている Piano TrioのCDをかけると、何かいつもより 荒々しいというか エネルギッシュな
感じがした。これは、昨日、SPのネットワークを少しいじったせいだろうと思った。
( 現在、2Wayのマルチで鳴らしていて、中域と高域には LCネットワークが入っているのだが、
それを 12dB/octから6dB/octに昨日変更していた。)
が、LPレコードをかけると 「え !!」というほど、低域が ゴリゴリというか エネルギッシュな音が出てきた。
とくに Wood Bassが すごい。 ひょっとして これは太陽光発電のせいなのだろうか。
DC-AC-(トランス)-AC-DC という いままでとは違う経路で電力が供給されているからだろうか。
パワーアンプをバッテリーで駆動したことはないが、ひょっとしたらこれが、バッテリー駆動の音なのかも知れない
と、体感した。
ということは、太陽光(に限らず)で、自家発電した電気を 蓄電し、それを使って アンプを駆動すれば
すごい音が出るのではなかろうか。電気自動車に搭載されているバッテリーが もっとコストダウンし、
手軽に充電(できれば太陽光などの自然発電)できれば、エコでありながら いい音が出るということだ。
せめて 30V 1A くらいを24H-48H くらい供給できる バッテリーと そのコントローラが 手軽に入手できるように
ならないものだろうか。
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