図書館から借りていた大型本
「現代日本素描画全集」の第6巻 東山魁夷
返却日になったので、急いで見ました。
東山魁夷さんの描く青い色。
だんだん、なぜ自分が魅かれるのか、分かってきたような気がします。
東山魁夷さんは、「無心に自然を見ていると、わたしを描いてという声が聞こえてくる」とおっしゃる。
「山の雲や、波・・・波自体の意思で打ち寄せ 響きを立てているのではない。
宇宙の根本的なものの動きにより、生命の根源からの導きによるものではないだろうか。」と書いておられる。
(創造主の声を聞いておられたに違いありません。)
1971年(昭和46年) 63歳の時に、唐招提寺の障壁画を描くことを受諾なさった。
1975年(昭和50年)67歳の時に完成。
唐招提寺というお寺が好きで、何度か行きましたが、この障壁画は見ていません。
(一般公開はしていないのかもしれません・・調べたところ毎年6/5~6/7の3日間だけ公開されるようです。)
その下絵が、日本でもヨーロッパでも、展覧会が開かれ、公開されている。
(それも見たことはありません)でも、テレビは画集では見ました。
心ゆさぶられる、力のある障壁画。
この大型本を編集した佐々木徹さんの言葉に、共感します。
****P102 道 ****
われわれは、人のなかにいながら 人と出会わず。
自然のなかにいて 自然を忘れがちである。
東山魁夷の作品は、静謐(せいひつ)に充ち、事々しい主張はしないが、
その風景を通して、人と自然のあるべき姿を告げ知らせていると
言えるだろう。
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東山魁夷さんは、絵を描くために生まれた人なのだと思います。
牧野富太郎さん(朝ドラ「らんまん」の主人公が、植物の採集を使命としたように。
こういう人は、神さまから選ばれた人なのでしょう。
しあわせな人生(苦労があっても)を送られた人たちです。
東山魁夷さんの青い色の世界に、浸っていることができた日でした。
東山魁夷 朝雲 (無料画像からお借りしました)
自然と一体になる感覚、、、静謐、、、、絵を見て瞑想する
長野県にある記念館へ行っておけばよかったなあ