浜崎あゆみさんが、アナフィラキシー・ショックでコンサートを中止したというニュースが出ていた。
このアレルギー反応は、おれにとっても身近なものだ。とりわけ、今回の新型コロナウィルスのワクチン接種に関して、アナフィラキシー・ショックの症状が障害となって、おれは未だに接種できていない。すくなくとも3人の医師に「重度の日本蕎麦アレルギーで、アナフィラキシー・ショックを起こし、これまで10回程度発症し、その都度救急病院でアドレナリンを接種している」という話をすると、全員が「コロナワクチン接種はやめておくべき」「ワクチン成分が不明なので進められない」という返事。大阪府と市が開いている新型コロナワクチン接種の相談窓口で訊いても、「判断はできないので、もうしばらく様子を見て」と言われた。飲み薬のワクチンが出てくれば、成分もはっきりするから、そこに蕎麦アレルギーを誘発する物質がなければ服用できるということになる。待つしかない。
浜崎あゆみさんが食物アレルギーでアナフィラキシー・ショックを発症したのかどうかはわからない。脚を骨折していたとの情報もあるから、鎮痛のために服用した薬剤か注射によるものと想像できる。
アナフィラキシー・ショックの症状は日本蕎麦、ピーナッツ、甲殻類によるものが強く、呼吸困難、血圧低下、意識低下などを引き起こす。その他の食物でもなる。おれの友人には、リンゴや梨で痒みを伴うアレルギー反応を示す者もいて、最初聴いたとき「リンゴや梨とは……」と唖然とした。気の毒である。
おれの家族にアレルギー体質の者はいないはずで、妹が花粉症かもしれない程度だ。父母も食物アレルギーはなく、おれだけが日本蕎麦アレルギーになった。その原因を母は、「お前を妊娠中、朝昼晩と蕎麦を食べたから」などといって謝っていたのだが、三食とも蕎麦を食べ続けるのは大袈裟だし、もし仮に日本蕎麦をよく食べていたことでおれが蕎麦アレルギーになったというのなら、そのエビデンス(科学的証明)を見てみたい。
まあ、おれが皮膚科かどこかでしっかりと調べてみればいいのだが、日本蕎麦を食べなければ問題ないのならばと……そのままにしてきた。だが、蕎麦粉を使った料理が健康食だと言われ、蕎麦茶などが普通に出てくる状況はなかなか厳しい。フランスのガレットやロシアの蕎麦パン(最後におれがアナフィラキシー・ショックになったのは、京都四条のキエフで食べた黒パン、ライ麦で作られたパンだと安心してい食べたら、実は蕎麦粉を使ったパンだったという話)などがある。海外旅行はもうしないだろうけど、日本のレストランなどで普通に出てきたらどうしようもない。
最近は注意書きを添えているところが増えてはきているけれど。とにかく気をつけよう。