本来ですと、今日は大阪行きなんですが、緊急事態宣言中なので、自宅で粘土の整理中。
京都国立博物館の「鑑真和上と戒律のあゆみ」展の図録をペラペラめくって拾い読み。
「鑑真和上、覚盛上人と南都戒律の祖師ー凝然国師 の七百年遠忌に際会してー」 細川諒一
「インド仏教における出家者のすがた」岩田朋子
「写経所文書にみる奈良時代の律蔵」上杉智英
「俊芿と宋代戒律の日本への影響 ー夏安居儀礼を中心にー」西谷功
「戒律文化の特質」大原嘉豊
「鑑真和上の袈裟にみる律衣」山川暁
「近世戒律復興期における<唐物>のあり方ー唐招提寺蔵十六羅漢像をめぐってー」呉孟晋
京博東洋絵画担当の呉さんの論文は郡山に関する事柄・・・。小項目題から。
1,柳沢吉保ゆかりの羅漢図・・・唐招提寺にある「十六羅漢像」に関して。
鎌倉時代後期の作とみられ、南宋時代中国寧波の画家、金大受の系統に属するが、元禄4年(1691)の修理銘に施主として将軍綱吉から大僧正に任じられた護持院隆光と側用人の柳沢吉保の名が見える。
2,「淇園」の羅漢図・・柳里恭こと柳澤淇園(1703-58)は吉保の筆頭家老曾禰保挌の次男 重臣にして人物、花鳥画を特異としたが、延享5年(1748)に唐招提寺で羅漢図を見ている。で、京都の園福寺や福岡の萬行寺に伝わる唐招提寺系羅漢図に淇園のサインがあるが・・真筆とはみられないが「唐画の羅漢といえば淇園であるという名牌(ブランド)が確立していたことを示している」としているが詳細は図録を買って読んでください・・。
一冊3,300円(税込)(A4変形・336頁・掲載作品160件)
https://www.kintetsu-g-hd.co.jp/culture/yamato/...