昨日、大和文華館特別企画展『新春を迎えて―桜と梅の美術』展を拝見。日曜講演会「描かれた歌枕―「吉野図屏風」の源流を辿る」京都工芸繊維大学の井戸美里先生も拝聴。ちょうど特別出品として春日大社蔵「吉野図屏風」に関係しての講座。川と石、樹木だけの構図がなぜ吉野図か?がテーマでした。面白く拝聴させていただきました。
展示は<梅を愛でる―清澄と高潔><桜を愛でる―清浄と華麗>のテーマで37件。もう一つの特別出品は個人蔵の「東山名所図屏風」賀茂川や清水寺の風景があり。
館蔵品としては、雪村の「花鳥図屏風」富岡鉄斎「寒月照梅華図」など、伊万里の「色絵松竹梅文大壺」など、国宝の「寝覚物語絵巻」伝岩佐又兵衛「源氏物語図屏風」原羊游斎模造「光琳乾山作 螺鈿蒔絵梅文合子」九谷様式の徳利、
地味だけど、南都八景2点出品があまり見る機会もないのでうれしい。
吉田元陳筆「南都八景図帖」と狩野栄信筆「南都八景図帖」で猿沢池の月、春日野の鹿、三笠の月が開いていた。
展覧会は2月16日まで。