自分が母の為にしてきた対応が間違っていたのではないかと不安になり、
父親がそこにいるわけもないのに、風に訊いてみた。
母の知らない土地、病院での生活。
2月から準備を始めていた篠山で新しい家を借りてでの家族みんなでの生活を母は、
家の図面を見てとても楽しみにしていた。
準備は、してきていたのに、どうゆう訳かあと一歩のところで止まって進まなかった。
長年住み慣れた街を離れ、母は私達との生活を選んでくれた。
私に対する遠慮だったのか、それが本心だったのかわからない。
風に訊いてみてもやっぱり応えはない。
母の体調は、先日の外泊以降、毎日凄いスピードで怖い位に変化をしている。
約束していた篠山の生活は、退院が難しい状況になって実現できそうにない。
電車好きな弟を篠山まで一人で頑張って来てもらった。
弟は、「お母さんと3週間会えなくて寂しかった。」と母に言った。
母が一番心配しているのは、たぶん弟の事だろう。
そんな二人の会話を聞き、自分のしてきた事に不安を感じた。
先日、弟が通っている病院の先生から電話があり訪れた。
今まで高血圧だけの通院と思っていたが、
実は、若い時期からの腎臓病があると初めて知った。
この先、弟は、透析治療が必要になる可能性が高い。
母もそれを知り、弟が可哀想と思ったのか、将来を心配したのか、
私への負担を気にしたのかわからないけれど泣いていた。
もらい泣きしそうになるので、「大丈夫やわ、ご飯みんなでダイエット食食べたらいいわ。」
泣いてばかりもいられない。
母が安心してくれるように気持ちを穏やかにしてあげれるようにしよう、
それが私自身の風の答になった。