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近づいても逃げようとしないオニヤンマ、開き直った代議士みたい
スーパーの店頭に、6種類のジャムを並べた机と24種類のジャムを並べた机を置いた。6種類の時に試食した客は30%が買ったが、24種類では3%しか買わなかった。選択肢が多いと、逆に選べない。(9/13天声人語より)
今朝の天声人語は最近にないほどの秀逸な作品だった。その切れ味は名刀よりも凄味が感じられた。ちょこざいな言い回しは、あの孫悟空が文章の中で八面六臂の大活躍をするように見事だった。著作権上の問題で全文掲載はできかねるが、要するに、9人もが立候補した自民党総裁選へ国民の強烈な怒りや呆れを遠回しに揶揄し代弁している。
例えば、女性なのに夫婦別姓にあからさまに反対する候補者がいれば、若いだけで実績もない候補者や重要閣僚の経験もない者など、別の目的で立候補してるんじゃないかと想えるほどである。日本の総理大臣がそれほど軽いものだったのかと疑われても仕方がない。ここ何代かはそういう首相が居なかったかどうか、今になって振り返ってもあとの祭りである。