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9/27に実施された「国葬儀」なるものをどのように考えたらいいものかと思っていたら、朝日の紙面で橋爪氏の実に明快な解説があったので紹介する。
1.法律の根拠のないことを政府は行えない。
2.主権者の国民がこぞって賛成すれば国葬は可能である。
3.圧倒的な国民の盛り上がりで三権の長が相談、国会が決議する。
よって、行政に過ぎない閣議決定は、”国葬のまがいもの”である。
では、当日の”国葬まがいもの”はどうだったのか。
1.無宗教はよいが、司式者不在で締まりがなかった。
2.エリザベス女王の国葬は、儀式の細部まで気品と美しさがあった。
3.方やイベント業者の広告代理店の演出で、スピーチが多く長すぎた。
4.振り返りビデオは余計で、だらだら続く献花も不要。
5.このような空疎でぶざまな”国葬まがいもの”は二度としないことである。
故人は真に可哀想である。長きにわたり如何に酷い政治をしたとはいえ、これほど惨めでぶざまな葬式を世界に晒してしまったのは、偏に与党国会議員たるものの質の悪さである。国民の代表として日本を背負っている気概すら全くないと思える。カルト教団と二人三脚で国政に参画するという与太八が相当数いるというから、日本の政治は未だ文明開化以前の状態と言わざるを得ない。