樹齢700年のイチョウは、庄屋を勤めた松岡家の屋敷にあったもので、雌株とあった。樹高31.2m、根回り6.58mとあった。
大小15余りの乳垂は、学術上大変貴重なものだそうだが、根っこが変形したようにも見える。
庄屋のあった場所に碑が建っていた。周囲の状況から、相当な資産を持っていたのだろう。坂ばかりの地形で、相当な広さの平たい屋敷はちょっとした山城のようにも想えた。
周りに平坦な場所は殆ど見当たらない。言うなればV字形の山また山の集落地である。嘗てはこの集落に、現在の2倍以上の人が住んでいたようだ。今またこの地を元の人口に増やすためになにをしたらいいのだろう。真っ先に考えられるのは観光事業である。だが、予測しにくい観光に頼っていたら村の存続危機に襲われるかもしれない。観光でもない、林業でもないといったら何があるだろう。