65歳になると老齢基礎年金(国民年金)が支給される。平均で55,464円(最高64,941円)である。そこで、より多く貰ってゆとりある生活に近づきたいと、42%増額の78,758円~92,216円になる方法である。年金を受け取らないで繰り下げる方法だ。1カ月繰り下げると0.7%だから、5年だと60カ月、即ち、0.7×60=42となる。
この方法で肝心なのは、自分の健康を把握することだという。
健康に自信が無くなったら、その時点で繰り下げを止めて需給を開始する、と同時に、繰り下げている期間の一括受取りを選ぶという方法である。今までもらっていなかった分も支給される。勿論、42%増は無くなる。
健康に自信があれば、一括受取りをせずに、増額の方を取る。12年を過ぎれば得していくという。年にして279,504円~327,000円の増額である。
民間のある調査によると、普通の年金生活(年に267万円)では、月に8~10万円の赤字だという。その穴埋めに、繰り下げの方法を採ってみる手も考えられる。(厚労省:厚生年金の夫と国民年金の妻の平均=222,327円)
低金利時代に、年利8%の利息が出る商品はない。思案のしどころである。