週末の土曜日、思い立ってうきは市へ行きました。距離にして25キロ。いつもなら車で出かけるところですが、この日はJR九州の久大本線を利用しました。わずか30分のプチ旅です。乗車した「南久留米」駅は、昭和3年開業時の木造駅舎。数年前まで嘱託の職員がいましたが、いまは無人駅です。
駅玄関口の天井の六芒星はまだありました。以前、新聞で「謎の六芒星」として話題になったことがあります。当時、近くにあった陸軍司令部の関連説や魔除け説があるそうですが真相は不明です。
乗るのは2両編成の赤いキハ200系気動車。以前、運行されていたキハ125系の黄色い列車は別の路線を走っているようです。
運転席の横に立って前方の車窓を楽しみます。「久留米大学前」駅に着きました。ホームは片側一面で、崖の上に洒落た駅舎があります。この路線には午後しか乗ったことがありませんが、沿線に学校が多いこともあり若い人の利用が目立ちます。
「善導寺」駅で離合する列車が待っています。浄土宗の大本山である善導寺の最寄り駅。右手には耳納の山々が霞んでいます。久大本線は、うきは市まで耳納連山に沿って田畑や樹園地の中を走ります。
いつもお邪魔している草野町の「筑後草野」駅
「田主丸」駅で、二人の子どもを連れたお母さんが乗り合わせて来ました。子どもは私の横で代わりばんこに持ち上げてもらい、前方の景色を見て喜んでいます。この歳になって、私も子どもと同じことをしていると思ったら可笑しくなりました。
「うきは」駅で下車。改札口の壁に駅名標があります。2回前の投稿で紹介した、草野町の骨董屋で見た駅名標「筑後千足」の後継の駅名標です。勘違いをしていましたが、駅名を書いた樹脂板は2枚組ではなく、1枚だったようです。
駅から近くの酒造元に来ました。今日は蔵開きがあると聞いて出かけてきたのです。
キッチンカーが並んでいました。でもイベントは屋外だけで、お酒の試飲も外に置かれた長机です。酒蔵を見学したかったのですが残念でした。見るところもないので早々に引き揚げることにしました。日本酒はいまからが仕込みの季節です。来春には美味しい生酒が飲めるでしょう。
うきは駅に観光列車「ゆふいんの森号」が停車していました。久大本線は別名「ゆふ高原線」といいます。JR九州はいろんな観光列車を走らせていますが、私には縁がなさそうです。
私が乗る鈍行列車が来ました。今日はちょっぴり旅の気分を味わいました。福岡市へ行く西鉄電車は通勤電車のイメージが強く、旅をしたという気になりません。
昨日、コロナワクチンを接種しました。次第に接種体制が縮小されてきており、申し込みも少ないだろうと思っていたら出遅れました。7回目の開始から1か月半後の接種です。マスク生活も鬱陶しくなってきたので、そろそろ卒業したいと思っているのですが。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます