田園都市の風景から

筑後地方を中心とした情報や、昭和時代の生活の記憶、その時々に思うことなどを綴っていきます。

秋の草野路を歩く

2023年11月02日 | 日々の出来事

 野山を歩くにはいい季節になりました。ここ数年、春と秋には草野町を歩いています。この日は町の中心部にある旧草野銀行前から歩き始めました。

 鹿毛家住宅横の細道を通ります。鹿毛家は江戸時代、醤油の醸造や櫨蝋の製造が生業でした。古くからの町には酒や醤油の醸造を営んでいた旧家が残っています。筑後地方ではそれに櫨蝋や穀物業が加わります。

 診療所だった建物。いまは骨董屋として営業中。

 骨董店の窓には懐かしい駅名標。久大本線の「筑後千足駅」にあったものです。合併でうきは市が誕生した時、駅名が「うきは駅」に変わりました。その時に払い下げられたようです。ローカル線には旧国名が付いた駅が多いですね。樹脂製で中に蛍光灯の照明があったのでしょう。次駅の方向が逆の、もう一枚がどこかにあると思います。

 旧中野病院の前を通り過ぎます。この辺りまで市街地です。

 県の史跡、前畑古墳。玄室や前室に赤色顔料で同心円が描かれた装飾古墳です。耳納北麓一帯には古墳群がありますが、開墾などで多くが壊されています。

 小水路がある道。

 道々ではサザンカや椿が咲き始めました。

 大師堂。集落ごとにこうしたお堂があり、お供え物や巡礼の御札が貼られています。

 この辻を右に上がると桜の名所、発心公園があります。夏目漱石が友人の菅虎雄を訪ねて久留米に来た時、耳納連山を歩いてここに立ち寄り、句を詠みました。

 御堂と猿田彦大神の石碑。猿田彦の碑は辻々にあります。道祖神として置かれているのでしょう。

 少し下って耳納連山を見上げたところ。草野町は柿の産地です。

 柿の収穫はこれからが最盛期です。

 民家の庭先にシュウメイギクが咲いていました。

 旧中野病院まで戻ってきました。今日はここまで小一時間の散歩でした。天気のよい日にまた来ます。

 

 

 

 

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