花婿の父

結婚式の披露宴ではお開き前に大抵花婿の父が挨拶をします。
「本日はお忙しい中……」という月並みな謝辞が大半なのですが
昨日の花婿の父の挨拶はちょっと感動でした。

花婿は男二人兄弟の長男で、花嫁は一人っ子です。
上手く伝わるか不安だけれど要約して書いてみます。

「この場を借りて息子に伝えたいことがあります。
人生、年を取らないとわからないことは
沢山あります。
自分自身、この嫁さんで良かったのか、
奥さんもこんな私で良かったと思ってくれているのか…
よくわかりません。
愛情いっぱいに大切に育てていただいた娘さんを
《幸せにします》なんてセリフは若くて何もわからないから言える言葉で、
この年の私には、到底、口にできないような言葉のように思います。
この先、楽しいことばかりではない人生かもしれませんが今日の日のことを忘れずにがんばって欲しいです。
私は息子二人の父親ですが、、この年になって初めて娘を持つことができました。
人生長く生きていると良いことがあるものです。
こんな嬉しいことはありません。」

という感じでした。
お父様の雰囲気や口調……そして花嫁&花婿のイメージ……
色々全てが良かったのかもしれません。

でも何回何十回と聞いてきた花婿の父のスピーチのベスト３にはいるのでは！?
と思いました。