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芥川賞『推し、燃ゆ』

2021-04-04 11:57:49 | 映画・ドラマ・本
芥川賞受賞作『推し、燃ゆ』読みました。

誰かにそこまでハマったことが無い私には「推し」の感覚はあまりわからない。

世代も全く違う。

でも100点満点の75点くらい(?)かな、良かったです。

そもそも「芥川賞」ってなにやったっけ?
と調べてみました。
おもに無名または新進作家の純文学短編作品を対象とする。
授賞は年 2回。文壇の登竜門と目されている。
第1回受賞者は石川達三。


歴代芥川賞受賞者もチェック 

ということで・・・
話を戻して「推し、燃ゆ」


推しは私の背骨だ。
このワードがこの作品の「背骨」

「背骨」が無かったら生きていけない!
「推し」に人生をかけている女子高生。

「推し」・・・
私の世代の表現では「追っかけ」に近いのかな?
今の高校生は「推し」を持つ人が多いのかしら?

主人公の女子高生のように
社会全体に順応するのではなく
ある特定の部分、
推しだったり、ゲームだったり
SNSだったりだけでしか
社会と繋がりを持たず
他者と上手くコミュニケーションをとれない若者が多いのではと思います。

塾で数多くの中学生と接しているけれど
1年間以上付き合っていても
 全く目を合わさない子
 全く喋らない子
 聞こえないような声で話す子
・・・
います。
彼、彼女のこと、わかりたいと思うけれど
世代も価値観も
全く違う私にわかるはずもなく・・・

ただ、彼、彼女なりの世界があることを認めよう!と
思いながら付き合っています。

この本、読んでいるとそんな生徒たちの顔が浮かんできました。

この本の主人公も
わたしの生徒だった人たちも
力強く生きて行ってほしい!

そして・・・
この作品の文体が新しい。

難しい描写もたくさんあって
???
わかりにくいなぁと思うところもあるのだけれど
短く、端切れがよく、リズムがあって
知らず知らずに引き込まれます。

読み終わって・・
若いなぁ💧と思いました。
それは作者なのか主人公なのか

???

テーマ・内容・そして文体
全てが新しいなぁと思える作品でした。





  

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