西荻窪の整体 木村均整院のブログ

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ボルトの走り

2008年08月21日 | スポーツ
 昨日、男子200メートル決勝でウサイン・ボルト選手の走りを見ました。いやー、凄い走りでしたね。圧巻でした。

 100m、200mの2冠は、昔のカール・ルイス以来だそうです。(懐かしい)

 ルイスの走りは柔らかく滑るような走りでした。そして走り幅跳びでは、空中を走っているかのような柔らかなタコのようなフォームが印象に残っています。

 それに対し、ボルトは竹馬に乗って走っているような印象を受けました。重心が非常に高く、地面を蹴る力が強いのが特徴です。

 短距離走の場合、通常、地面に足が接している時間が短いほど良い走りになります。その短い時間に体を前に押し出します。地面に接している時間が長いとそれだけ時間のロスになります。

 走りは 1、地面に足を着く  2、足に体重移動して乗る  3、さらに体重を前に移動させる(その間、足は地面に着いている) 4、地面に着いている足で蹴って体をより前方に運ぶ・・といった動作の繰り返しです。


 早く走るには、ストライドを大きくし、1~4の時間を短くすればよいのですが、中には違った形でアプローチする選手もいます。

 200mの前のレコードホルダーのマイケル・ジョンソン選手の走りは、上の4動作をスムーズにロスなく行っていました。そのため体が上下に弾むことなく、キャタピラのように非常にスムーズに回転していた印象を受けました。また、短距離選手にしては重心が低いのも特徴でした。重心が低いため200mのカーブでは減速しないで走れる利点がありました。低重心の車の方が安定がよいのと同じです。

 カール・ルイスのライバルだったベン・ジョンソンという選手がいました。彼はドーピングで残念ながら失格となりましたが、彼の場合は、通常の短距離選手がやらないウェイトトレーニングをかなりの負荷をかけてやるといった変わったトレーニングをしていました。そのため、脚で体を押し出す力が凄く強かったです。しかし、地面を蹴るという感覚ではありません。体を押し出す強い筋力はカエル飛びのようでした。

 「滑らかタコ走り」「竹馬走り」「キャタピラ走り」「カエル飛び走り?」と同じ短距離の種目でも全く走り方が異なるので面白いですね。

 ボルト選手は、今日22歳の誕生日を迎えたばかりの若い選手なので、これからもっと進化するかもしれません。楽しみです。

     杉並区西荻窪の整体・木村均整院

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