ゆめおおおかアートプロジェクト。
「パッシング・モーメンツ」・平川典俊(日本)・センターコート外の柱。
ゆめおおおかビルの外階段を登る。
10本の柱に呪文のように文字が並ぶ。
空は青いそう思うから青い
わからないのが幸せそれがわかっているからわからないわからない
会いたい時に会えない人が会いたい人です
期待なしに人は生きているのだろうかでも人々はいつの間にか期待を忘れさせてしまう
人を信じて生きる人は人を信じて生きている人ではない
毎日が無為のまま過ぎていく
階段は続いていく。
「あなたはどこへいくのか?あなたはどこからきたのか?」・長澤伸穂(日本)・うねうね壁外階段。
階段がひたすらに問いかけてくる。。
階段の先には、神殿ならぬ巨大などこまでも青い波と雲。。。
「Bloom」・吉水浩(日本)・換気塔。
このアーティストは、今は漫画家となっている。
呪文のような詩句の柱と呪文のような問いかけの階段・・・
その先が向かった方向・・・
だただた目を驚かせるだけだったバブリーな作品が、歳月に昇華されてそこにある・・・
この屋上は、再開発前の上大岡駅周辺の記憶のモニュメント。
「ルーフトップ・パッセージ」・PHスタジオ(日本)・中央棟屋上広場。
オブジェ8点が屋上に展開される。
これは楽しい。
京急百貨店の壁面には、「ルーフトップ・パッセンジャー」に木陰を提供するような大きな緑の森(^^♪
「Traveler」・高柳恵理(日本)・京急百貨店4階屋上広場壁面。
屋上から降りる。
出入口を囲む柱も「パッシング・モーメンツ」。
過ぎていくことの無力感に対して毎日が無為のまま過ぎてゆく
人は一日に何度も新しい物語を見つけなくてはならない
人は人以上の人を欲しがります
知っていることを知らないんだ
私はあなたのひとりです
呪文の書き付けられた柱に守られた神殿の扉を開ける。
「World is Yours」・奈良美智(日本)・センターコート。
中は・・・真っ暗
設置当時は天井から照明の光が惜しげもなく注がれていたんだろうなぁ・・・
階段を降りる。
私は実は氏のあの意地悪そうな女の子があまり好きではなかったのだが・・・
階段を降りていくと、外からの自然の光が入ってきて、どんどん明るくなる。
あら不思議!
ちっとも意地悪そうではない!!
どんどん表情が輝いてくる!!!
大人の都合にしたたかに抵抗する天然子供が。こどもが本来持つたくましい本質が、きっと新たなる神話をつむいでいく。
ああいいな。。
自分が主役になることはもう無いどころか墓石の下に行くばかりだが、どんな新たなる神話が展開していくのだろうか?
それが、信じるということなのかもしれないなぁ・・・