- 東京都渋谷公園通りギャラリー。
交流スペース。
「インナー・ランドスケープス、トーキョー」展。
会期は3月13日~5月16日。
「インナー・ランドスケープス」とは、「inner(内面の)」と「landscape(風景)」の造語。
フィンランド在住の写真家マルヤ・ピリラと日本をベースに活動する陶芸家の崔聡子と蔵原智子のユニットによるプロジェクト。
写真家と陶芸家の普通のコラボ展のようにみえたけど、器の中を覗き込んで思わず心の中でアッとつぶやく。
器の中にはフィルム時代の家族写真があるのだ。
ある地域に暮らす高齢者たちにインタビューをおこない、彼等の生きてきた時間の断片を集め投影した作品。
どの人もどの人も生きた。
それは確かなぬくもり。
アーティストの意図はわからないけど、博物館等で完璧に保管でもされない限り、陶器もやがては色あせやがては土に還る。
でもそれがそんなに悪いことではないように思うのだ。