第8回横浜トリエンナーレ開催中。
第8回横浜トリエンナーレと一緒に楽しめるアートプログラム「アートもりもり!」が同時開催されている。
黄金町エリアマネージメントセンターでは、黄金町バザール2024を開催中。
会期はヨコトリと同じ3月15日~6月9日。
15回目の今回のテーマは「世界のすべてがアートでできているわけではない」。
山野慎吾アートディレクターは、「私はかつてアートと世界は、各々の差異を理解してひとつになるだろうと考えていました。しかし今は、互いに理解することもなく、双方を意識して知ろうとする努力、つまりは、教育的関係だけが存在しているように感じています」との言葉を寄せている。
展覧会は8章の章立てになってはいるけど、会場ごとに章が入り混じる。
桜から鯉のぼりに移ろう大岡川。
山本アパートへ。
以前は惚れ惚れするようなボロアパートだったけど、改修工事ですかっりと小ざっぱりした。
ここは第4章のアーティストが二人。
第4章:アジアとの交流。
今回は会期の途中からアジアのアーティストが参加。
中国、韓国、台湾、インドネシアの協力機関へ黄金町のアーティストを派遣する支援プログラムが計画されている。
二ディア・クスヤマ。
二ディア・クスヤマは、代替素材の使用を掘り下げ、食品、農業、鉱業、培養微生物などの様々な廃棄物から顔料や染料を抽出することによって、芸術の持続可能性と自然の相互関係についての対話を実践しているという。
今回の展示では日本画で使用される胡粉の代用を試みる。
貝殻も卵も同じ。
かな?
トゥイ・アイン・ダン。
展示空間をプライベートな部屋に変えたインスタレーション。
肌という概念についての様々な視点を展示し、同時に鑑賞者に「女性」というキーワードについての考えを共有してもらうという。
かつてここには天井にポスターが貼ってあった。
ここを会場に使ったどのアーティストも、いつからそれがそこにあるんだかわからないと言っていた。
そして。
改修したんですね。あのポスターは?と問いかけた相手が悪かったと思った。そのおっさんは眉をひそめて改修の意義を並べ立てた。どんな立場のどんな役割のおっさんだか知らぬが、これからはつまらん空間になりそうだと思った。
けど、アーティストたちにはやっぱりあの女神が微笑んでいる気がするのだった。