動物園もひっくるめて文化施設は事前予約になっている上野恩賜公園。
コロナ禍の非常事態宣言が出た時はともかく、解除されてからもずっと本当に閑散としている。
人がたくさん集まるを前提にしてる場所に人が少ないと、清掃とか行き届いていてもなんか妙に荒んで見える。
予定だったのか突発だったのかはわからないけど噴水までメンテナンス中となれば、なんか昔の西部劇のセットにあった風景のようですらある。
でも都美館の裏手のこの小径は心地よい。
この小径には期間限定で野外彫刻が設置される。
「上野恩賜公園芸術の散歩道ー東京藝術大学2020年東京都知事賞作品展示ー」。
「Blink」:白井雪音。
「道祖神の如く」:竹野優美。
「うっすらと」:永井遼太朗。
「虚勢」:水野千尋。
「木が揺れるとき」:山崎良太。
2019年の作品の展示が終わってさて今年はどうするんだろ?と思っていたけど、こうして設置された。
盆踊りの無い夏が終われば、今度は文化祭の無い秋が来るのだろうか?
私のような散々に謳歌してきたおばさんは我慢もできるし術もわかっているけど、この出口の見えてこない状況は若い人ほど心情的にきついと思う。
そこにしかない若い時間は容赦なく過ぎ去っていく。
でも、少しずつ前へ。