なかなか自宅に帰れそうもない。
ま。
すきま時間におばさんぽ。
同じ長野市内とはいえ平地と山間部は気温がだいぶ違うようだ。
平地の藤はそろそろ終わりかけてる木もあるというのに、5月2日にたずねた時には冬枯れのままのように見えた長野市は若穂の山新田見晴らし公園の藤。
さてどうなっているんだろ?
車を運転しながら気が付いた。
この間はカーナビ頼りにこのカーナビおかしいんじゃないかと思うような細い細い農道を行ったけど、今日は看板があちこちに出ていてその矢印通りに進めば普通の道でたどりつけた。
どうやら藤が見頃になってくるとこの看板を設置するようだ。
駐車場と簡易トイレ一基あり。
一週間で咲くものなんだなぁ。
この藤棚は、1976年(昭和51年)に藤棚を作って区民の憩いの場にしようと発案されたという。
施工が始まったものの、山の斜面に藤棚をつくるというのはなかなかに難しく、地元のホップ栽培農家のノウハウで完成したそうな。
下から吹き上がる風に藤の花が揺れる。
謙信道の案内板があった。
戦国時代、北信濃の覇権をかけて武田信玄と上杉謙信は激しい攻防を繰り返した。
湧水が豊富で見通しがきくこの場所にも上杉謙信の陣屋敷があったという。
ここから越後まで狼煙で連絡したそうな。
結局、武田信玄も上杉謙信も天下をとることはなかった
両雄並び立たず。
せめて互いの領地がもっと離れていたなら、互いにもう少し長い夢を見ていられたやもしれぬ。
日陰もベンチもあったし、お茶とお菓子を持ってくればよかったな。