今日の昼間は暖かかった。
稽古終わって道場を出てもそんなに寒く感じなかった。
毎日できるだけ動くようにはしているけど、やっぱり皆と一緒に稽古すると違う。
駅へゆらゆらと向かう。
ふと梅の香りがした気がしてほんの少しマスクをずらした。
いままで気が付かなかったけど、新横浜駅の駅前広場に梅があったんだ。
新横浜駅の駅ビルは人出がそこそこだけど、新幹線へ向かう人は少ない。
今宵の食後のお茶は安吉白茶にした。
白茶という名前だけど浙江省安吉産の緑茶。
お湯をこぽこぽと。
茶葉が揺れる。
お茶うけは、ルピシアさんの茶実のりんご。
フジを砂糖漬けにしてあるのだけどそんなに甘くなくちょっと酸味がある。
南方熊楠先生の本を広げる。
平凡社スタンダードブックス・南方熊楠・人魚の話。
全部面白いのだけど、ここのところこの「針売りのこと」が楽しい。
当たり前に使っている針。
衣はぜひ針を俟って後に完成するもので云々
人間がよほど脳髄を悩まし云々
云々云々云々
先生独特のハイテンションなノリでぐいぐい引き込まれていく。
なぜだろう?
疫病下におかれてからというもの、南方熊楠先生が面白いばかりか、なんか元気が出て来るのだ。
感染者数は落ち着いてきたのかな。
必ず光は見えてくるさ。