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今日のころころこころ

2022・9・4 夏の終わりの箱根町立箱根湿生花園

昨日は県境にススキをとりにいった。


ついでに、はこね金太郎ラインで仙石原へ。
箱根町立箱根湿生花園。

約4万年前に神山の火砕流堆積物で早川が堰き止められて仙石原湖ができた。
約2万2千年前に神山が噴火し、先芦ノ湖と仙石原湖に分かれ二つの湖ができた。
約5000年前くらいに仙石原湖は湿原(古仙石原湿原)に変わった。
約3000年前に神山が崩壊し、芦ノ湖は今の姿になり、古仙石原湿原は乾燥して陸化し杉林になったけど、また再び湿原(現仙石原湿原)となり今に至る。
その湿原の花を中心に紹介する施設が、日本初の湿生植物園の箱根町立箱根湿生花園。日本の色々な湿地帯にある約200種類の植物を中心に草や林や高山植物があり外国の珍しい山草も含めて約1700種類の植物が四季折々に咲く。
昨日はトンボやチョウがにぎやかだった。











オニヤンマがビューと飛んでいく。
そうだ。オニヤンマは同じ飛行コースだから待ち構えれば簡単に捕獲できるんだったとか思い出す。
仙石原は千石原。
源頼朝はここを開拓すれば米がたくさん生産できると思った。
でも日照が少なく低温多雨多湿。多雨はやせた火山灰土の表土の肥料分を更に流してしまう。結局農耕には不向きな場所で、豊富な水は水力発電や水道や人造温泉の水源として活用され、湿原植物群が形成された。
箱根と限らないけど、かつて団体旅行のメッカだった観光地は今はジオパークに変わりつつある。
かつては旅館やホテルにチェックインした観光客はその中で至れり尽くせりのもてなしを受け外に出ることはなかったけど、今は素泊まりに近い形での宿泊が人気だ。
通り一辺倒の観光スポットめぐりや夜の大宴会より、自然や歴史を堪能し身体を使って知的好奇心を満たし地元とふれあうことが好まれる。
太古の記憶を伝える仙石原湿原の存在は、多様性の重要性をいろんな意味で教えてくれてるようだ。








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