この間、新羽の西方寺さまにロウバイを見に行き、ついでに新羽郷総鎮守杉山神社さまへ寄った。
そこで目にした注連縄蛇。
なんじゃい?あれは??
たまたま大倉精神文化研究所附属図書館で見かけた本。
「蛇幸都神社物語」。
ほんとに世の中にはいろんなお方たちがおられるものだな。稽古のついでに寄ってみてもいいなとページをめくっていって、目が釘付け!
あの注連縄蛇は新羽で江戸時代からはじまったそうな。
疫病で苦しむ人々に、通りかかった行者が藁で大蛇を作って木にかければ大蛇が災いや疫病を丸呑みにしてくれると伝えたという。
本来なら村の入口の木にかけられた結界の注連縄蛇だったんだ!
ということは、新羽という地名の神社にはあの注連縄蛇があるのかな?
新羽には、新羽郷総鎮守杉山神社さま以外にも杉山神社さまがある。
今にも雨が降り出しそうだったけど、杉山神社めぐりを兼ねて北新羽総鎮守杉山神社さまへ。
横浜市営地下鉄・新羽駅下車。
スマホのナビで歩き出す。
これといって特徴がない平坦な道だけど、町工場が多い場所だ。
庚申堀という地名なのかな。
庚申塚?
古道の雰囲気はここだけで、やはり平坦な道。
畑を工業団地にしたのかな。
なんか見えてきた。
地蔵堂。都筑橘樹・綱引山北新羽地蔵堂。
北新羽総鎮守杉山神社。
詳しい歴史は詳らかではないけど、武蔵国都筑郡新羽村には二社の杉山神社が鎮座し、北の杉山神社は乾を護るという。
大己貴命を祀り、末社は白山社・金毘羅社・子大社。
ん。手水所の注連縄は普通だった。かなりガックリ。
おやこの狛犬ならぬ狛鼠さんは確か戸部の杉山神社さまにもおられたな。
なんでだ?
建て直したのだろう。全体的に建造物は比較的新しい。
こちらの紋も新羽総鎮守杉山神社さまと同じく菊花紋。
と思ったけど、よくよく見たら、杉の木三本!
建造物は新しくても、境内はいにしえの気に満ち満ちている。
さてと。
どなたか畑に出ておられないかな?
おられたおられた!
注連縄蛇についてお伺い。
ああ!藁の蛇!あれはあっちの杉山神社だけ。新羽っていったって全部が同じじゃないんだよ。こっちは蛇作らないんだよ。
なるほど。ん。ますます謎だ。
お茶を飲みながら頭の整理。
検索していたら、はぁ?!
なんとまあ北新羽総鎮守杉山神社さまの裏側にあった東電の変電所のあたりはどうも製鉄地だった気配があるようだ。たたら製鉄してたってことか?
確かに妙にひかれる感じはあったけど。
いやはやいやはや。
これだもん。杉山神社の謎にひきつけられる人は絶えない。