日本中どこでもありそうな名前なのに、横浜と周辺にしかない謎の杉山神社。
武蔵国六之宮なれど、どの杉山神社が武蔵国六之宮かいまだに定かではない謎の杉山神社。
昨日はロウバイに誘われて新羽の西方寺さまへ行った。
参道の掲示板を見るともなしに見たら、おや!このあたりにも杉山神社さまがあるんだ。
そういえばかなりしばらく杉山神社めぐりから遠ざかっていたなぁ。
西方寺境内を出る前に検索。
西方寺さまの参道を出て左へ。
普通の新興住宅地。
と!住宅に並ぶように杉山神社さま。
この杉山神社は横浜武州新羽郷総鎮守杉山神社。
住所は港北区新羽町2576。
案内板の記述は興味深い。
杉山神社の史籍における初見は延喜式明神帳に武蔵国都筑郡杉山神社とありと書かれている。
ん。この杉山神社の謎にはまってしまう人が後を絶たないのは、現存する杉山神社のどの杉山神社がこの杉山神社か確定できてないとこなんだな。
新羽郷総鎮守杉山神社の創建は詳らかではないが、上古根古屋の庄・荷場の郷と唱う水郷一帯の時代という。日本武尊東征の折にこの地を通過し、日本武尊亡き後に村民が徳を偲んで祠を建てて祀ったのが始まりという。
明治41年に村内の三社を合祀して今の杉山神社となったという。
日本武尊ゆかりというと、六角橋の杉山大神もそうだ。
根古屋ということは、上古の時代に山城があってこのあたりはその配下にあった水運の地ということなのかな。
ま。
おお!
手水所に藁の蛇だ。
いや竜か。
水運の民だった頃の名残りか、それとも雨乞いか、両方か。
なかなかに可愛い。
狛犬氏。
拝殿を見てみれば菊花紋だ。
杉山神社の紋は杉の木三本が多いのだが。
そういえば、階段の途中にあった馬にも菊花紋がついていた。
ま。
この西方寺から新羽郷総鎮守杉山神社を通る道は古道なんだろうか。