今日のころころこころ

2013・7・30 おばさんの葉っぱ かながわ名木100選 相模原市・永井家のナシ

まずは。
永井家ご当主様。ありがとうございました!『一期一会』という言葉をしみじみとこころに刻んだしだいです。


かながわ名木100選。相模原市・永井家のナシ。

本日も蒸し暑い。
息子は抜歯に関東労災病院へ。過去に二度サッカーの大怪我で御厄介になってるが、歯は、まぁ付き添う必要はないであろう。
家にいてもしかたないから、カーナビに住所打ち込んで、スタート。相模原市緑区青野原972。
ここんとこ車で津久井方面に遠征してるから、すっかり勘を取り戻した。
道志みち・413号線に入る。ランドマークは、嵐自治会館。
アウトドアの方々と地元の方々以外は通行する車も少ないし道も広いが、今回は個人宅である。山村は幹線から入ると狭い山道になる場合が多い。普段の生活感覚で車放り出すと、通行の妨げになる。で。嵐自治会館。もしかしたら自治会館の敷地に駐車できるかもしれないとの読みであった。
できないぃ・・・もうしわけなかったが、自治会館の前に路駐させてもらう。
永井家はすぐにわかった。素敵に粋な日本家屋である。お庭も美しい。

恐る恐るインターホンを押す。
出てこられた奥様に撮影の許可を求めると、快諾。と!旦那様・ご当主様が出てこられた。きさくにお話ししてくださった。それだけでもありがたいのに、なんと・・・母さん!カルピス!と、カルピスまで御馳走になってしまった!
美味しかった。今まで飲んだ中で一番美味しかったかもしれない。
ナシの大木様は、永井家に守られて元気!

去年は、3000個近くの実を付けたとのこと。
でも。イシナシと呼ばれるかたくて酸味の強い原種に近い種類のようで、食用にはできなから全部処分されたとおっしゃっていた。戦後の食糧難の頃はこのナシが人々を餓えから救ったが、今では改良された口当たりの良いナシに勝てようはずもなく・・・
戦後ばかりではないか・・・このナシの大木様は200年の樹齢である。様々な飢餓を救ってきたに違いない。名木100選の中でも、このスタンスは際立ってる。菩薩様のような大木様だ。
永井様は大事に大事にされてる。
大事にしすぎて、ウィルス駆除ばかりに気をとられていたら、今年は害虫に隙を突かれて、葉っぱ丸坊主。代々を自分の代で枯らしてしまうかと涙目になったところ、出入りの植木職人様が駆除してくれたとのこと。今年は実の方は期待できませんがとのことだったが、元気になってよかった。本当に、よかったです!
そしたら・・・
このナシの大木様には、相方がいるという。って???どれ???

ひょろひょろのアレって・・・
ある意味そっちの方がすごいかもしれない。同じ樹齢でそのひょろかよ・・・

ご当主様は、屋敷の周囲も季節ごとに楽しんでいけておられる。今はベゴニア。
秋から冬にかけては葉キャベツを植えるという。菊もたくさん控えてる。菊は秋の庭を彩る予定だという。

実にマメである。儚い一瞬に労を惜しまないとでもいうのだろうか。
それにしても・・・サラリとして粋でアナーキーで一切の邪気が無い・・・自然なもてなし・・・
ふと。なんでだろう?『一期一会』という言葉を思い浮かべていた。
そしたら、やっぱな。
ご当主様は、茶道を嗜まれていた。お弟子様は何人くらいですか?とうかがったら、いやぁ~私が弟子なんですよ!と照れておられる。茶室にも案内していただいた。
精進がもう少し進めば、もう少し野趣に徹すれば、これはすごい。
納得。

秋になったら、菊で埋め尽くされたお庭拝見にうかがおう。京都から取り寄せた干菓子お土産に。
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