第8回横浜トリエンナーレ開催中。
第8回横浜トリエンナーレと一緒に楽しめるアートプログラム「アートもりもり!」が同時開催されている。
黄金町エリアマネージメントセンターでは、黄金町バザール2024開催中。
期間は3月15日~6月9日。
今回のテーマは「世界のすべてがアートでできているわけではない」。
15回目を迎える今回は、黄金町に関わりのあるアーティストをはじめ、アジアや横浜、他都市よりアーティストを招聘し、いくつかの章立てにわけて紹介するという。
また、黄金町のまちづくりの歴史を振り返り、20年の軌跡をたどるという。
章は8章にわかれているけど、会場ごとに章が入り混じる。
大岡川の桜はさすがにもう葉桜だろうと思って行ったのだけど、そうでもない。今年の桜は意外としぶとく咲く。
高橋ビル。
高橋ビルの1階は、実実生。
実実生は、第2章:黄金町の現在。
黄金町エリアマネージメントセンターのAIR(アーティストインレジデンス)アーティストたちの存在は21世紀まで売春宿が軒を連ねていた黄金町の姿を大きく変えてきた。
実実生は、実 実生(みの みお)。静岡出身。
キャンパスの代わりに身近な素材を支持体とした油絵を制作。
女性同士が仲良く手をつないだりキスしたりハグしたりする。
「自分の思い通りにならない生々しさに魅力を感じる」。
という。
高橋ビルの屋上は、井上修志。
井上は、第3章:草枕プロジェクトⅢ 旅する思想。
草枕プロジェクトは、2021年より始まったプロジェクト。黄金町の活動を広域化して、これまで交流のなかった地域のアーティストをを集めて、そこに新しいネットワークを生み出すことを目的としている。
建物が建て替えられたり改修されたりしてどんどんと様変わりしていく中、清々しいまでのボロビルっぷりがいい。
階段を登り切ったところにある瀧健太郎の作品は、19時から。
この階段は、石巻市の日和山に続く大きな階段という。
東日本大震災では、多くの人々が日和山に登り生還した。井上もそのひとりだったという。
井上は、作品として日和山の階段を延長し、新たな視点から現在を俯瞰し、次の世代へのびる階段の新たな一歩にしたいとする。
高橋ビルの屋上からは、桜も電車もよくみえるのだ。
そして今日はなんだか久しぶりに月に会った気がしたのだった。