KAAT神奈川芸術劇場は開館10周年をむかえた。
アトリウムでは、KAAT神奈川芸術劇開館10周年記念企画「宮永亮展KAA10」が展開する。
10年間に劇場で上演された舞台のフライヤーをモチーフにした映像作品。
会期は2020年11月21日~2021年1月31日。
無料。
中スタジオでは、KAAT EXHIBITION 2020「冨安由真展・漂泊する幻影」。
会期は1月14日~1月31日。
検温消毒連絡先記入のちにチケットを買って会場へ入る。
会場内は真っ暗。
感染予防対策で入場者を制限しているのだけど、そうでなくとも人数制限しないと危ないほどに暗い。
真っ暗な空間に点在するインテリアセットひとつひとつにスポットライトが当たっては消える。
ハッと気が付いた。
これは上演中の舞台だ。
実は、この展覧会は一方通行な上に、障がいを持った方だったのかな?文と私の間に割り込むように入ってきて動かないから、入り口にあったキャプションというか挨拶文というかを読んでなかったのだ。
上演中の舞台とすれば、表方はどこにいる?
役者はここにいる入館者ということか。
スポットライトの中でそれぞれがそれぞれの台詞を無言動作無しで喋り演じる。
不条理劇の舞台がはねて現へと。
大さん橋のにっぽん丸の次の離岸はいつなのだろう。