一条きらら 近況

【 近況&身辺雑記 】

舞踊『連獅子』 (芸能百花繚乱・NHK)

2012年01月31日 | テレビ番組
 平成23年6月、新橋演舞場の公演で、歌舞伎俳優・片岡仁左衛門と、孫の片岡千之助の共演。
『連獅子』は、親獅子が子獅子を谷底へ突き落とし、自力で登ってきた子獅子だけを育てるという伝説を元にした舞踊。歌舞伎ファンではない私でも楽しめて、感動してしまう。昨秋、放送された番組だが、2度観て、もう1度観たいのでダビングしてある。
『連獅子』は親子の共演が多く、祖父と孫の共演は珍しいらしい。楽屋での片岡仁左衛門と、孫の片岡千之助へのインタビューも興味深かった。
『連獅子』を初めて観たのは歌舞伎座の公演だったが、
(あんなに頭をグルグル回して、よく目が回らないこと)
 と、感心したものだった。2度目に観たのは一昨年、親しい知人女性に招待された国立劇場の公演だった。
 今回、テレビで観た舞台なのに、一番感動したし、楽しめた。子獅子を踊る片岡千之助の愛らしさ、みごとさ、血筋を感じさせられる素晴らしい舞踊に、心が躍る思いだった。片岡仁左衛門は素敵な歌舞伎俳優だが、あんなに才能ある可愛らしい孫がいて幸せそうと思った。
 孫と言えば、私の周囲でも子供が結婚して子供ができ、〈初孫の誕生〉に喜んでいる人が何人かいる。感想が、結構、面白い。
「自分がトシ取ったみたいで孫なんて欲しくなかったけど、生まれてみたら可愛くて可愛くて」
「自分の子供には責任があるけど、孫には親がいるから、無責任で甘やかせる」
「子供が男の子2人だったから、女の子がこんなに可愛いと思わなかった」
 などなど。
 また、久しぶりに会って、子供が結婚した話が出ると、たいてい、次の質問は、「子供は?」になる。
 私の娘は結婚しているが、子供はいない。離れて暮らしているせいか、娘が母親になるなんて想像もつかないし、考えられない。なんて言うのは、薄情な親のような気がして、つくづく反省。
 私の姉は44歳の時、21歳の長女が息子を出産。この時は驚き、
「お姉さん、そのトシでおばあちゃんになったのオ?」
 と、冷やかすように言ったら、
「あら、お母さんて呼ばせるのよ」
 澄ました口調で答えたものである。
「だって、お母さんは○○ちゃんじゃないの」
「ううん、○○はママ、私はお母さん」
 姉はニッコリ笑って、そう言った。
 冗談かと思っていたら、本当に姉は、ずっと孫息子に、お母さんと呼ばれていて、○○ちゃんはママと呼ばれている。姉は子供が3人いるが、ママと呼ばれていて、お母さんと呼んでくれる孫が1人しかいないのが寂しいらしい。もともと、姉は子供好きだからである。
 44歳で初孫が誕生する女性もいれば、不妊治療して50歳で出産する女性も世間にはいる。女性の人生はさまざま。運命も、生き方も、本当にさまざまである。
 初孫が生まれたばかりの友人に、あれこれ質問攻めにすると、最初の一言二言は楽しそうに答えるが、
「自分がトシ取ったって落ち込むから、もう孫の話はしないで」
 なんて言うから、本当に面白い。



                         


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