桜の花が満開の美しい季節ですが、当店のマリア・アンナちゃんが今朝お月様に旅立ちました。
一昨日から意識が途切れ途切れになり、昨日は丸一日昏睡状態でした。
安らかに眠ったまま旅立てたので飼い主としては心穏やかにお見送りが出来ました。
さかのぼる事、アンちゃんをきらウサギにお迎えした頃の事です。
出産を終え、数ヶ月ほど経過したある日ひどいくしゃみに悩まされました。
いわゆるスナッフル状態で、あまりにも症状が酷いのでレントゲンを撮ってみたところ
鼻の奥に腫瘍がありそのせいで鼻水が酷くなっているという医師の見解でした。
骨を切断する事は出来ないのでこのまま薬物療法を続けるしか残る道はありません。
既に治療から1ヶ月ほど抗生剤を投薬していたのにもかかわらず治る気配も無かったので
継続治療をするか否か、先生とご相談。その後、私達が無理を言って更に1ヶ月お薬の量を増やして投薬を続けました。
その後、奇跡の復活でアンちゃんは元気になりました。
お薬を使いすぎた事、鼻の腫瘍が消えた訳ではありませんでしたのでその後のブリードは断念しました。
4歳を越えた頃から陰部から少量の出血をするようになり、再び子宮に腫瘍がある事が解りました。
ですが、以前の鼻の腫瘍もあるので呼吸困難を危惧して手術を断念。温存して様子を見ていました。
ほとんど出血も無く問題なく過ごしていました。
そして、1ヶ月前いよいよ呼吸が浅くなり再び病院へ・・
食欲不振でいわゆるスターゲージングポーズというウサギにとっては重篤な状態だった為、この日は治療を断念。
その1週間後。どうしても諦めが付かず私達の責任でお願いしますと歯の治療を依頼しました。
レントゲンと血液検査と歯の治療をしていただき、有り難い事に生きて戻れました。先生に大感謝！
検査の結果は心臓の下に心臓と同じ大きさの腫瘍があり肺を圧迫している事、酸素量が著しく低下している事、
そしてこの状態で生きていること自体が信じられないという状況でした。
ですが、アンちゃんはまだ元気でした。
しばらく食欲もあり動く事は困難だったものの排泄も問題なく
他のウサギと一緒に店頭で大人しく過ごしていました。
この2週間は好きな物しか食べれないし、牧草も食べれませんでしたが、
それでも手を煩わせる事も無くそれなりに穏やかに過ごす事が出来ました。
本当に良いウサギでした。
とってもお利口で穏やかで、誰にでも優しかったアンちゃん。
ペットで飼うなら絶対アンちゃん！本当に良い子でした。
有り難うね、また虹の橋で会おうね。それまで待っててね。
アンちゃんは6歳11ヶ月で旅立ちました。
一般的には寿命が7〜8年と言われているので寿命は全うしたのでは無いかと思います。
うさぎは、犬や猫に比べて遥かに短い寿命です。
そんな短い寿命の生き物ですから、生きている内に出来るだけ良い環境で飼育して下さい。
4歳を過ぎた頃から飼育に飽きてしまう飼い主さんを時々お見かけしますが
数年後にはお月様に逝ってしまうかもしれないのですから
生きている間は後で悔いが残らないように大切に飼育をしてあげましょうね。
その時やっといてあげれば・・・
こんな後悔をしたく無いなら「今、すぐに」やりましょう。
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