後秦時代の訳経僧の鳩摩羅什が漢訳した
「南無と妙法蓮華経」は、妙法と訳した梵語の「サッダルマ」は正法とも訳されていますから、
「南無正法蓮華経」と同じです。
また、法華経文が日本に輸入されたわけですから、
漢文の南無・妙法蓮華経は中国語の外国語という事です。
訓みは「ナムミョウホウレンゲキョウ・ナンミョウホウレンゲキョウ」の日本語よみです。
梵語ブッダの漢訳の中国語の「仏」を「ホトケ」と訓むのと同じです。
ナム=サッダルマ=フンダリカ=スートラが、南無=妙法=蓮華=経と漢字訳されています。
「南無・妙法蓮華経」を日蓮さんや法華宗が引用し、重用したわけです。
経文の目次の表題に南無(ナム)をつけていますから題目といわれています。
さて、これを唱えるとイイとされていますが、
どうも、南無・日本国憲法!南無・日本国憲法!南無日本国憲法!と唱えるのと同じように、
いくら日本国憲法の五字を唱えて、南無(ナム)しても、日本国憲法が分からないのは私だけ?
これは、仏教学の浅学非才のたわごとですから。