⭕️結論。
既存の説の「【Sukhāvatī-vyūha 】(スカーヴァティー・ヴィユーハ)の漢訳が【阿弥陀経】【無量寿経】である」ということになりません❗️
………………………………………………………………………………
⭕️ 【阿弥陀】について。
梵語:『アミターバ』(Amitābha)、あるいは『アミターユス』(Amitāyus)の漢訳です。
梵名「アミターバ」(अमिताभ Amitābha)、あるいは「アミターユス」 (अमितायुस् Amitāyus)を「阿弥陀」と音写して、大乗仏教の如来の一つである阿弥陀如来(あみだにょらい)とされて、「阿弥陀仏」ともいい、また略して「弥陀仏」ともいうそうです。
………………………………………………………………………………
梵名の
「アミターバ」 は、 「無限の光をもつもの」
(→ 無量光仏)
「アミターユス」は、「無限の寿命をもつもの」 (→ 無量寿仏)
の意味で、これを漢訳して「無量光仏」「無量寿仏」ともいうそうです。
………………………………………………………………………………
阿弥陀如来は、西方にある極楽浄土という仏国土(浄土)を持つ。(東方は薬師如来)。
………………………………………………………………………………
⭕️【阿弥陀経】について。
原題は『スカーヴァティー・ヴィユーハ』(梵: Sukhāvatī-vyūha )
阿弥陀経は、大乗仏教の経典の一つ。
原題は『スカーヴァティー・ヴィユーハ』(梵: Sukhāvatī-vyūha )で、
「極楽の荘厳」「幸あるところの美しい風景」の意味である。
サンスクリットでは《同タイトル》の『無量寿経』と区別して『小スカーヴァティー・ヴィユーハ』とも呼ぶ。
略称は、『無量寿経』の『大経』に対して、『小経』と呼ばれる。
『阿弥陀経』は、弟子の質問に答える形の経ではなく、釈尊自ら説かれた経であるため「無問自説経」ともよばれる。
………………………………………………………………………………
⭕️【無量寿経】について。
原題は『スカーヴァティー・ヴィユーハ』(梵: Sukhāvatī-vyūha )
『無量寿経』(むりょうじゅきょう)は、大乗仏教の経典の一つ。
原題は『スカーヴァティー・ヴィユーハ』(梵: Sukhāvatī-vyūha )で、「極楽の荘厳」という意味である。
サンスクリットでは、【無量寿経】と同タイトルの『阿弥陀経』と区別して、
『大スカーヴァティー・ヴィユーハ』『大経』とも呼ぶ。
………………………………………………………………………………
⭕️ 梵: 【Sukhāvatī-vyūha 】の【Sukhāvatī】について。
梵語 【sukhāvatī 】(スカーヴァティー)を、【極楽】(ごくらく)とか【浄土】と漢訳し、【西方極楽浄土】なる語ができています。
……………………………………………………………………………
サンスクリット語 【sukhāvatī vyūha】(スカーヴァティー ヴィユーハ)は、
sukhā → 極 → 浄
avatī → 楽 → 土
vyūha → 荘厳
【Sukhāvatī-vyūha 】の漢訳は【極楽・浄土−荘厳】になります。
………………………………………………………………………………
⭕️ つまり、【Sukhāvatī-vyūha 】の漢訳が【阿弥陀経】【無量寿経】にならないということです。
『経』の元の『sūtra』(スートラ)も欠落しています。
『Amitābha-sūtra』(アミターバ-スートラ)が、【阿弥陀経】であり【無量光仏経】です。
『Amitāyus-sūtra』(アミターユス-スートラ)が【無量寿経】であり【阿弥陀経】です。
………………………………………………………………………………
【Sukhāvatī-vyūha-sūtra 】(スカーヴァティー・ヴィユーハ・スートラ)の漢訳を【阿弥陀経】【無量寿経】にするならば、
【Sukhāvatī-vyūha- sūtra】が、
『Amitābha-sūtra』と『Amitāyus-sūtra』が、
同じモノの言い換えであることの説明が必要です。
………………………………………………………………………………
キチンとした定義や説明なしで、難しい仏教用語の文句たれの手抜きの教えが、漢訳漢文の元中国製の日本仏教で執(と)り行われているのではないでしょうか❗️と、専門外の私が勝手に思っています。