月乃和熊(ツキノワグマ)のささやき

歴史好きオヤジが細々と大震災、水害、雪害の復興花火や図書館の蔵書の支援を続けていまふ。

零式艦上戦闘機(39) 長官機護衛の6機(2)

2014-05-03 12:00:00 | 航空機・船舶(軍艦・機)
---------------------------------
零式艦上戦闘機(39) 長官機護衛の6機(2)

昭和18年(1943)4月18日(日)に起きた、山本五十六連合艦隊司令長官機撃墜の悲劇の後も、護衛の6人は生きていた。

森崎中尉とその他の4人はブインに着陸し給油を受けた後、その日の12時ちょうどにブインを離陸。
バラレから離陸した岡崎二飛曹と合流し、6機そろって14時ころにラバウル東飛行場に戻った。

険しい顔の宮野善次郎大尉が迎え出るも、山本長官遭難の話をする者はいなかった。

二〇四空司令 杉本丑衛大佐、宮野大尉、護衛の6人に懲罰などはなかったが、死ぬまでラバウルから離れることはできないことを悟った。

宮野大尉は、本来は自分が護衛隊長を務めればよかったのだが、日本軍の制空権下でもあったことから、森崎中尉に手柄を持たせようとした配慮が、逆に仇になってしまったことに心を痛めた。

4月20日、早くもガダルカナルの西にあるガッカイ島に偵察機を飛ばし、零戦18機の護衛をもって強行偵察が行われた。
あの護衛の6人の中から、森崎中尉、日高上飛曹、辻野上一飛曹、柳谷飛兵長の4人が参加した。

その後、4月25日から5月3日まで整備不良の機体以外は連日作戦に参加し、5月8日からの作戦にも連日のように投入されながら、6人は無事であった。

そして6月7日 新たな航空作戦が開始されることになった。
攻撃目標はガダルカナル島から50kmほど西方にあるルッセル島。
アメリカ軍は日々戦力を増強し、もはや一刻の猶予もならない。

ルッセル島航空撃滅戦「ソ」作戦と名付けられた戦いは、二〇四空の宮野大尉の発案で、二〇四空から参加する24機の零戦全てが60キロ爆弾2個を携行し、上空8000mから6000mまで急降下して、ルッセル島に新たに配備された敵機を爆撃する。

迎撃のために上空に舞い上がってくるであろう敵戦闘機を、二五一空の36機と五八二空30機の零戦が殲滅するというもので、二〇四空の24機は投弾を終えたら直ちに空戦に参加する。
進藤三郎少佐を総指揮官として、零戦ばかり計90機が参加する大規模な航空機殲滅戦だ。

昭和18年6月7日 午前5時 宮野大尉率いる二〇四空の零戦24機は、ブインに集結するためにラバウル東飛行場を離陸した。
森崎中尉、日高上飛曹、辻野上一飛曹、岡崎二飛曹、杉田飛兵長、柳谷飛兵長の6人も含まれていた。

零式艦上戦闘機(40) 長官機護衛の6機(3) 2014-05-10  につづく~
前の記事 零式艦上戦闘機(38) 長官機護衛の6機 2014-04-26

零戦52型の雄姿フォトアルバムをご覧あれ!!


<関連記事>
零式艦上戦闘機リンク集 2013-09-14
 零式艦上戦闘機のお話や、「所沢航空公園」、「零戦来日」の記事はリンク集を見てね♪

---------------------------------
気が向いたらポチッとな    blogram投票ボタン
blogram会員にはユリノキちゃんからココポイポイントプレゼントがあるかも
---------------------------------
3.11東日本大震災 忘れない!風化させない!!

 忘れない!たすけあおうNippon!飲んで食べて東日本を応援!

たすけあおうNippon!福島県を応援!
飲んで食べて宮城県を応援!
食べて飲んで岩手県を応援!

クリックで救える命がある。
一日一回ポチッとクリックをお願いいたします


<月乃和熊(ツキノワグマ)のリンク集>
零式艦上戦闘機リンク集・・・・・・・・・・・・・熈代勝覧(きだいしょうらん)リンク集
【乃木希典大将】シリーズリンク集・・・・・・・JRで行く南紀・伊勢の旅2013リンク集
国立東京博物館リンク集 2013-11-01




最新の画像もっと見る

コメントを投稿