月乃和熊(ツキノワグマ)のささやき

歴史好きオヤジが細々と大震災、水害、雪害の復興花火や図書館の蔵書の支援を続けていまふ。

【乃木大将】番外編 伊地知幸介

2012-04-01 23:14:41 | 乃木大将
  りっくんランドの90式戦車

  3.11東日本大震災 忘れない!風化させない!!
   月乃和熊も賛同しております
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今年は本当に寒かったから、それが原因なんでしょうか?
野菜が総体的に高くなっていて、びっくりしてます
大根1本が300円近くもするし、トマトも3~4個で400円くらい、安いのはモヤシくらいかな

ガソリンも値上がりしているし

北朝鮮の人工衛星だか、ミサイル発射に向けてPAC3も展開されるとのことで、自衛隊は配備を開始したようだ
昨年は東日本大震災、水害、雪害とフル稼働だったのに、今度は別な意味で緊張を迫られる
抑止力としての効果が最大限発揮されることを祈るとともに、日本政府は断固とした措置を取るわけにはいかないのかね

さきほど、23時4分ごろ地震があったよだけど、大丈夫でしょうか???
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写真左から伊地知幸助 、 旅順におけるロシア軍負傷兵捕虜、
     1月2日 降伏の談判のために水師営に向かうロシア軍 、 旅順の航空地図

【乃木大将】番外編 第3軍参謀長 伊地知幸介
悪名高き第3軍参謀長 伊地知幸介少将と砲兵部長 豊島陽蔵少将。
本当にこの二人も無能なのであろうか?
伊地知は砲兵畑出身で野戦砲の第一人者であり、注目すべきは、まだ攻撃準備射撃などという言葉がないこの時代に、執拗なまでに砲撃を行っていることだ。
十分な砲撃による効果を待って歩兵を突撃させる戦術は、世界に先駆けて乃木、伊地知が編み出し、豊島が精度を上げたといっても過言ではあるまい。

問題は第3軍が携行する野戦砲や重砲では、1.3mものベトンで鎧われた要塞を破壊することができなかったことで、第一次総攻撃以降は歩兵の強襲をやめ、塹壕を掘り進め十分な砲撃を加えた後に、突撃を開始する戦法は幕僚会議で乃木が決定した。

28サンチ榴弾砲が配備されてからは砲撃を集中させ、203高地の攻防戦では絶大な効果を発揮した。
伊地知が当初28サンチ榴弾砲に難色を示したのは、満州軍総司令部からの指示が、速やかに旅順の死命を制すことであり、巨大な砲身の運搬や砲床の構築に手間と時間がかかる大砲の採用は、戦闘中にも関わらず膨大な人数と日数を割かなければならず、長期戦を覚悟しなければならないことから、不適格と考えたからに他ならない。

さらに、伊地知は28サンチ榴弾砲を拒否していない。
「送るに及ばず」という台詞は、司馬遼太郎氏の創作だ。
実際は、「本作戦では使用する機会がないかもしれないが、今後のために送ってくれ」という意味の電報打っている。

旅順要塞の攻撃目標を、一番守りの固い東北正面に向けているのも、高崎山、203高地等の西方面を攻めた場合、鉄道から離れていたため補給、連絡線の確保が困難と判断している。
実際に航空写真でみると、203高地攻撃のための集結地点にたどり着くには、山岳のためかなり迂回しなければならない。
仮に攻略できたとしても、敵が逆襲に転じた場合には、速やかに増援を差し向けることもできず、防御線を維持することが困難であったのだ。

満州軍総司令部の意向に従い、強力な東北正面から攻めるためには、砲と兵を集中しなければならず、203高地などに拘っている場合ではなかったのだ。

旅順陥落後の1月2日、伊地知は水師営で日本側の全権使者として談判に及び、旅順開城後は旅順要塞の総司令官に任命されている。
名将乃木希典を著した桑原嶽氏は、俘虜の扱いなど終戦処理には、国際法に通じた並々ならぬ行政力が必要であり、二度も海外に留学している伊地知ほど、適正な人事はなかったとしている。

戦後、実際に男爵に任じられたのは伊地知を含め2人だけであり、同期の誰よりも早く中将に昇進しているが、病気のためやむなく退役し大将にはなれなかった。

しかし、大将になれなかったから、やっぱり愚将と思われるのは、誤りと言っていい。

 前の記事 番外編=機関砲= 
 乃木大将シリーズ 旅順要塞陥落! 
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第1次総攻撃  第2次総攻撃  第3次総攻撃  28サンチ榴弾砲  旅順要塞降伏
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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2015-04-14 16:23:55
『「送るに及ばず」という台詞は、司馬遼太郎氏の創作』これは間違いですね。
『伊地知は28サンチ榴弾砲を拒否していない』これはおそらく事実ですが。

まず送ることを参謀から知らされた
攻城砲司令長官豊島陽蔵少将が拒否。
理由は据え付けに時間がかかりすぎるというもので
それを聞いた第三軍司令部が、
即座に「送ルニ及バズ」と電報を打ち

それを受けた
長岡次長が無理して早急に手配したものを今更中止にはできない、不要でも送ると、さらに電報を打ち

渋々ながら貴方が書かれているように『「本作戦では使用する機会がないかもしれないが、今後のために送ってくれ」』というような変電したんですよ。

wikiのようなネットの情報や
最近の書籍では「送ルニ及バズ」という言葉自体なかったように書かれてますが、
事実としては電報を打った記録や前後の記録も残っています。

貴方のように知識の豊富な方に指摘するのは心苦しいのですが、
「送ルニ及バズ」という言葉自体がなかったというのは間違いです。
返信する
うわ! (月乃和熊(ツキノワグマ))
2015-04-18 09:34:46
どなたかぞんじませんが、ずいぶん古いブログをごらんになっていただき、またコメントまでいただき、本当にありがとうございます。

そうでしたか「送ルニ及バズ」とは、第3軍から発信された電報を、司馬遼太郎氏は、伊地知が発信したとしたんですね。
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