ヴィオラの練習。きょう意識した感覚は‥‥
Kreuzer 42StudiesのNo.13 (上図)(バッハのチェロ組曲No.1のような)分散和音。この16分音符4つの後半の2つの音がスタカートだ。このとき無理に飛ばそうとしないで弓が自然に飛ぶ(跳ねる)のを待つような感じにした。思った以上にうまくいった。
そこで、きょうは弓の安定性というか、弦に着地するときの据わりの良さに感覚の焦点を当ててみた。
そして気づいたことは、弦との接触点(ただ1カ所)に圧力のポイントを感じるのではないということだ。そうではなく、弓全体が弦との接触点と右手の2点で弓が支えられていて、自然に重力で乗っかっているというイメージ。その重力が集中する(*)点である重心は当然弓との接触点よりも右側・右手寄りになっている。この重心が下に引っ張られて、結果的に弦に圧力がかかるというイメージ。重心が安定すれば全体も安定するいうイメージを持つようにしてみた。これが意外にうまくいった。うまくいったという感覚は、無駄な圧力を付けなくても弓が自然に落ち着いてなおかつしっかりと音を出してくれる感じだ。弓の張りはそれほどもなかったのだが、これでもか、というくらいたっぷりと音が出るようになった感じだ。
(*)物理学的には、実際に重心に重力が集中しているのではない。集中したように考えることができるポイントが重心なのだ。またここでいう重心は、弓そのものの重心ではない。
ここでもまた3点を意識したことになる。つまり、弓との接触点、重心のイメージ、右手の支点。
この重心のイメージポイントは、弓の根元だと接触点に近いところだが、弓先だと接触点よりもかなり右側にずれたところになる。(弓自体の真ん中よりも左側だが‥‥実は何の根拠もない。単なるイメージだから)
つまり弓先で弾くときのほうが、イメージする・しないの差が大きいことになる。
今までだと弓先で圧力を掛けるときは、弦との接触点に力が伝わるように右手人差し指で圧力を掛けていたイメージだ。
きょうのイメージしたのは、むしろ弓の重心が下に引っ張られて(自然の重みで)結果的に弓先の接触点に圧力がかかるイメージ。
これががよいのかどうかは何も分からないし証拠はないが、なんとなくこの重心のイメージのお陰で、余計な力を掛けずにきちんと音を引き出せたようになったと勝手に自己満足している。
うれしくなって、ブラームスのVnソナタやバッハのSuite1番preludeをやったり。
そうそう、バッハの組曲1のプレリュードは自分でも怖くなるくらい音の粒立ちがよかったし、最後のクライマックスのAの音が後打ちで出てくるところも、頭の音(D線のハイポジ)が、特に力を入れなくても重心のイメージで面白いように音が出た。(残念ながら録音はしてなかった)
ちょっと大げさだが、あらためてイメージの持ち方の効果というのを実感した。他のところに応用できるといいが。
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