「RSウイルス感染症」をご存じですか?
インフルエンザと比べると
あまり聞きなれない名前のウイルスですが、
赤ちゃんがいる家庭では用心していただきたいです。
このウイルスに対しては、免疫の出来方が弱いので、
年齢を問わず、生涯にわたって感染を繰り返します。
(効果のあるワクチンもありません)
例年インフルエンザより早い時期に流行することが多く、
RSウイルスは10月頃から始まり、12月がピークになります。
大人が感染しても、普通は鼻水、くしゃみ、のどの痛みなどの
症状がでて、数日で治ります。
ところが、赤ちゃんが感染すると3~4割が肺炎や気管支炎を起こしやすく、3~6ヶ月ぐらいの赤ちゃんは免疫力が弱く重症化しやすいといわれています。(母親からの免疫がなくなる)
RSウイルスの症状としては、
・痰がからんだゼイゼイとした咳
・ゼーゼーのどが鳴る音(喘鳴)
・発熱(インフルエンザほど上がりません)
・数時間で突然重症化することがある(細気管支炎)
治療は、他の風邪と同じように症状を抑える対症療法になります。
水分補給・栄養・保温・安静にして経過を看ます。
(だいたい数日から1週間で症状は治まるとされています)
子どもの風邪のほとんどは軽く済みますが、
「風邪は万病のもと」、症状の変化には注意が必要です。