東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

2月中旬の沿岸部で

2024年02月19日 | いろいろ
15日に吹いた春一番の影響により、成虫越冬組みが動いたハズ。
ただ、この土曜日は曇り空で気温低下により再び越冬モード。その状況チェックを楽しんだ。
すると...

ホソミイトトンボ ♂

前回と変わらずの場所にいてくれた個体。カメラを向けると警戒して向きを変える行動を見せた時。

キタキチョウ

アズマネザサの茂みでひっそりと越冬モード。陽射しが出て来たタイミングの時。案の定、だいぶ動いた様子にあり成虫越冬組みで発見できたのはこの2頭。ムラサキシジミとコミミズクの幼虫は何処に?

ここからは春一番の影響には関係ないけれど、この日に観察した昆虫を掲載。

アオスジアゲハの蛹

1ヶ月前に発見したアオスジアゲハの蛹の寄生の有無が気になりチェックしてみると
綺麗な黄緑色のままで一安心。このまま無事にチョウになれる事を願いたい。


ヒロバフユエダシャク ♂

注意深く探している事もあり今シーズン3度目、やはり曇り空での発見。
翅の開張が30mm以上ありコンクリートの壁なのでよく目立っていた。

オンブバッタの幼虫

陽だまりの草はらをチェックすると変わらずピョン!年末から経過観察中だけれど全く増えている様子にはない。寒さでやられて暖かい日に孵化する、その繰り返しなのかも知れない。

全てNikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED

撮影日:2月17日

早春の里山で

2024年02月16日 | いろいろ
昨日の暖かい春一番から一転して今日は木枯らし一号を思わせる強い北風が吹き荒れた。
通勤時の道端にはゴミが散乱し、不幸にもアズマヒキガエルのロードキルに遭遇。

2月は両生類の繁殖シーズンなので振替休日の月曜日はその様子を楽しみに娘と里山へ訪れた。

北側にはまだ残雪が見られていた早春の田園風景。

Nikon D810+AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED

トウキョウサンショウウオ等の卵に期待して水辺を覗いたけれども残念ながらまだの様子。

Nikon D810+AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED

ならばエノキでオオムラサキの越冬幼虫探し。

Nikon D810+AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED
根元の北側に積もる落ち葉をめくっていくと...

オオムラサキの越冬昆虫

Nikon D810+AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED

D300S+AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G
娘がもっと観たいと言っていたけれど1頭だけで充分。自然に優しくこれ以上に荒らす必要はないと言うと、しょんぼり。。。ハイハイ、別の場所へ行って見ようか....次の水辺に訪れると、そこには...

ヤマアカガエルの卵塊


Nikon D810+AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED
同じ生きものでも地域により活動にタイムラグがあるから生息地を廻ってタイミングを知るのも大事。娘はトウキョウサンショウウオの卵のうが一番みたかったらしい。また来て観よう。

撮影日:2月12日

2023年 虫納め

2023年12月30日 | いろいろ
正月休みを利用して上京中のK君を誘って今年最後の虫納めを楽しみに沿岸部のフィールドへ訪れた。
既に発見して継続観察中の越冬個体は年明けの楽しみにして、新たな昆虫を探す事にした。

オオカマキリの卵鞘

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
子供の頃から見慣れているけれど、年々小型化している個体が多くなっている気がしていた。
しかし、それを覆す超特大サイズを発見!

オオカマキリの卵鞘

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
同じオオカマキリとは思えない超特大サイズの卵鞘を久しぶりに見られて嬉しい。

ハラビロカマキリ ♀(褐色型)

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED

ハラビロカマキリ(若齢幼虫)

Nikon D300S+AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G
この時期に間違えて孵化してしまった幼虫と生き残りの成虫が同時に見られた。
冬らしい寒さになってきものの例年より日中の気温は高めでそれが昆虫たちの活動に影響している。

ウラナミシジミ

Nikon D810+Ai AF-S Nikkor 300mm f/4D
コセンダングサの花が残る陽だまりでは綺麗なウラナミシジミが見られた。年越し個体に期待したい。

ムラサキツバメ ♀

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
日光浴の為、落ち葉の上で開翅、美しい表翅を見せてくれた。

沿岸部のフユシャク探しには、まだ少し早い気がしたけれど擬木柵をチェック。すると...

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED

シマケンモン

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
蛾の知識がないので検索した結果、シマケンモンと判断。食草は沿岸部のフィールドに多く植樹されているネズミモチやシマトネリコ。成虫は初夏から初秋の記録と記載されていたけど時期が外れている。
フユシャクの姿はなし。

キマダラカメムシ

Nikon D300S+AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G
公衆トイレの常夜灯も冬場のポイント。成虫越冬する種類だけれど何処で越冬しているのか?
片方の触角が欠損。虫納めには相応しい意外と多種類の昆虫を発見することができ楽しめた。

いつもご閲覧くださる皆様、良いお年をお迎えください。

撮影日:12月29日

寒空

2023年11月29日 | いろいろ
この土日は急激に気温低下の寒空。こうなると越冬昆目線モードでの捜索。先ずは何処かで越冬体勢になっているはずのホソミイトイトトンボを隈なく探して見たけれど、残念ながら発見には至らず。

ムラサキツバメ

Nikon D810+Ai AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED+SB-700
3ヶ所ねぐらを発見。ただどこも1、2頭。この先いずれかが大集団になってくれる事に期待したい。

キタキチョウ

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED+12"リフレクター
ハマヒサカキがオーバーハングするポイント。恐らく気温が高い日には移動すると思われる。

フクラスズメ

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED+LEDライト
この場所に来るとカツラの甘い香りがする。そのカツラの樹皮に静止しているところを発見。

フクラスズメ

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED+LEDライト+12"リフレクター
この周辺で食草のカラムシ、ヤブマオは調査不足により未記録。食草を探す楽しみができた。

撮影日:11月25日

残秋

2023年11月28日 | いろいろ
勤労感謝の日の沿岸部は曇りがちな空模様だったけれど半袖で過ごせる暖かさで昆虫の活動も盛ん。

チャバネセセリ(交尾)

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
近縁種のイチモンジセセリは夏に多く、本種はよく秋に見られる。
チョウの交尾はトンボの交尾よりも出会えるチャンスが少ないので撮影できて何より。

キタテハ

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
痛々しく見えるほど翅に欠損があるけれど、この先、冬のフィールドワークでは越冬する姿を見つけらるのかが肝心。果たしてキタテハの越冬は見つけられるのか。

アキアカネ ♂

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
季節が進むに連れて減少しているアキアカネ。真っ赤に紅葉したニシキギに静止していた姿。
この日、産卵は見られず、そろそろ終盤かといった様子にある。

ムラサキツバメのねぐらを探していると、Kさんがカマキリを発見。シャリンバイの葉にいたのは...

ハラビロカマキリ(幼虫)

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
あちゃー!この時期に出ちゃいけない子。この先、気温低下の一方なのに警戒ポーズをしている余裕など無いんじゃない。これも自然の定め。

撮影日:11月23日