東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

8月下旬の生態園で

2024年08月27日 | バッタ
JR貨物線と空の様子

今回は残念ながら機関車通過のタイミングに合わせられなかった。徐々に西から雲が迫って来たので、そろそろ雷雨かと思っていたけれど、曇り空は一時的で厳しい暑さが継続。前記事は東園のトンボだったので、今回は生態園の昆虫を掲載。

コミスジ

内陸では普通種。でも沿岸部での観察は稀。
解放的な場所より、うっそうと茂った林縁をより好んでいる様子にある。

アカボシゴマダラのサナギ

園内の其処彼処にエノキの実生が見られるけれど、暑さ、乾燥を避けいるのか、
比較的、陽当たりが悪い場所のエノキでよく見つかる。3化目かな。

ツチイナゴ(幼虫)

複眼の下にはツチイナゴの特徴、ブルーの模様があり、いつも泣いている様に見えて面白い。

ショウリョウバッタモドキ 雄

昨年と同場所での発見。無事に世代交代をしている様子で何より。
イネ科に依存しているので草刈りの影響を受けやすく、毎年見られるかどうかが懸念される。

ハラビロカマキリ(幼虫)

イヌキクイモで獲物を待ち伏せする様子。そろそろカマキリシーズンなんだけれど、殆ど見つからないところを見ると、まだ暑くて外面には出たくないと予想。熱中症を懸念してそろそろ終了予定でいると、ここでは見慣れないバッタが足元から飛び出した!

トノサマバッタ

10年以上通っていて生態園でトノサマバッタの記録は初めて。体色が薄いのは成虫になってまだ日が浅い証。近くにオスも発見した。トノサマバッタが好む環境は周りに高い樹木が無い広大な草原。河川敷が最良の生息地。生態園の環境とはアンマッチなので放虫の可能性が非常に高い。学習センター前を背景にしたトノサマバッタの良い写真が撮れたけれど、結果オーライでは無く何とも複雑な気持ちだ。

全てNikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED

撮影日:8月24日

猛暑日のバッタ

2024年08月20日 | バッタ
この日はバッタの観察を楽しみたいと思い、生息種が豊富な多摩川河川敷のポイントに訪れてみた。

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
土手は草刈り後、河川敷はチガヤとシバが程よい感じでバッタには良好な様子。たまたまかも知れないけれど、全域を同時に刈らないところが自然への配慮が感じられる。肝心のバッタは...

ショウリョウバッタ

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
近所の草むらでもお馴染み。虫採り少年たちの良いターゲット。意外と敏感で直ぐ逃げられる。。。

ショウリョウバッタモドキ

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
ショウリョウバッタに似ているけれどよく見ると違う。チガヤやススキに密着して止まり体色が薄く後脚が緑色で少し短いのが特徴。ショウリョウバッタよりも局所に生息する。チガヤを食べている場面。

クルマバッタモドキ

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
サイクリングロードに追い出して撮影すると、地面が暑いのを嫌がる様子が撮れた。本当???

クルマバッタモドキ

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
公園の芝地、田畑の周辺、河川敷等、広範囲に生息する。バッタ採り少年にクルマバッタと間違えられている事がよくある。バッタのオスメスの違いはメスの方が大きいので外見で判断する事が出来る。

クルマバッタ

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED

クルマバッタ

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
クルマバッタモドキやトノサマバッタにも似ているけれど荒いマダラ模様が印象的でカッコイイ。
管理が行き届いた公園の草地環境ではおそらく観ることが出来きない。多摩川の河川敷でも限られた場所に生息している。

クルマバッタ(褐色型の終齢幼虫)

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
一般的にバッタは秋のイメージが強いと思う。でも今が旬で翅に欠損が無く非常に綺麗な時。その他にトノサマバッタ、ヒナバッタ、マダラバッタも確認。それらも撮りたかったが暑くてギブアッブ。。。
やはり猛暑日は水辺のフィールドに限る。もう少し涼しくなってから丸石河原に生息するカワラバッタの観察も含めて、再び訪れたい。

撮影日:8月13日

3月下旬のオンブバッタ

2024年04月04日 | バッタ
オツネントンボの交尾態を観察した後、ウェーダーを脱いで車に飛び乗り一気に沿岸部へワープ。
気になっていたバッタを探した。すると...

ヤブキリ(幼虫)

例年通り3月下旬から発生。

オンブバッタ(幼虫)


通常なら幼虫の発生は6月中旬頃から。しかし、ここは通常ではなく12月から幼虫の発生が継続中。何が原因かは解らないけれど、今まで当たり前だったはずの時期に変化が起きているのかも知れない。今それを自分の眼で確かめている最中。目的としていた成虫は残念ながら発見できず。この先、草刈りがされない事を願い、引き続き観察に訪れたい。

全てNikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED

師走のオンブバッタ
2月のオンブバッタ

撮影日:3月31日

聞こえない

2024年02月15日 | バッタ
クビキリギス ♀

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
季節外れのオンブバッタを探しているとクビキリギスが飛び出した。成虫で越冬するバッタの仲間。
3月下旬頃から繁殖期を迎え、暖かい日の日没後からおよそ2時間程、草むらの中でオスのみ翅を擦り合わせてジーっと一定の音を出してメスを誘う。しかし、自分は40代からクビキリギスの音(周波数帯)が聞こえなくなった。私生活には支障がないので問題はないけれど、鳴いている姿を探せないのにはガッカリだ。

撮影日:2月11日

2月のオンブバッタ

2024年02月05日 | バッタ
オンブバッタの幼虫

オンブバッタの幼虫(褐色型)

気温が上昇したタイミングで草はらをチェック。すると...ピョン!案の定。
今回の積雪でやられていると思うけれど、また晴れて気温が上がれば発生しているはず。
その繰り返しでうまく生き延びた個体がいれば3月に成虫が見られるかもしれない。

全てNikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED

撮影日:2月3日(節分)