東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

藪にふられて

2013年08月26日 | トンボ
ネキトンボの池を後にして午後からは懲りずにヤブヤンマの池へと最終観察に向かった。15時過ぎまで滞在したがその結果は同じ。産卵に入るメスは現れることなく、今年は一度も産卵を見られずに終了。。。

トウキョウダルマガエル

D700+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
子供のころはあちこちの池で姿を見ることができたが、寂しくも希少種となってしまったカエル。その要因は開発による環境の消失や悪化、外来種の移入などと考えられている。この池は幸運にもアメリカザリガニなどの捕食外来種が全く見られない今どき珍しくも素晴らしい池。実はこのカエルたち、産卵中のヤブヤンマに食らいつこうと狙っているライバル的存在。まるでヤブヤンマが産卵に選ぶ場所を知っているかのように、土が露出した箇所で待ち構えているのだ。

全くやって来ないヤブヤンマに痺れをきらしていると、午後の陽射しになったころ、別のトンボに動きが見られた。

リスアカネ

D700+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
池を取り囲むようにオスは点々と縄張り占有する姿が見られ、連結産卵をおこなうペアが飛来し始めたところで、すかさずカメラを向けた。

リスアカネ(連絡産卵)

D700+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED+SB-700
飛びながら行う打空産卵はヤブヤンマの産卵よりも撮影難易度が高く楽しめるシーン。しかし、薄暗い場所なのでトンボの微動を抑えるためにストロボ光に頼るのだが、産卵時はストロボ光に過敏に反応を示し、向きを変えられてしまったり、草中に潜り込まれたりと、四苦八苦しながらも何とか明るい場所に出てきてくれた時にワンカット切る事ができた。

撮影日:8月18日

撮影地:東京都多摩南部地区


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