ゆらぎつつゆく

添島揺之歌集。ツイッター感覚で毎日つぶやきます。色調主義とコラボ。

髪ながき

2018-07-08 03:28:56 | 資料

髪ながき少女とうまれしろ百合に額は伏せつつ君をこそ思へ    山川登美子


女性の押さえた情念が麗しい。「額」は「ぬか」と読む。

白百合のような清らかな生き方にひかれはするが、うごめく恋の情念にも逆らい難い。

思う男がいるかどうかは問題ではない。

この世に恋に値する何かがあると思うだけでも身が騒ぐのだ。

これに応えられる男がいるかどうかは、少々こころもとない。ためしてみよう。


白百合の伏せてねがひしささやきを風のとがかといひしわれはも    揺之






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