見落とした作品23の撮影をもって「雨引の里と彫刻2022」は終了なんですが、帰り道今回の野外彫刻展で一番気に入った作品26が近くにありましたのでもう一度見ていこうと思います。....
「雨引の里と彫刻2022」-119
作品26は写真の右側、畑の先の鬱蒼とした竹林の中にあります。
「雨引の里と彫刻2022」-120
畑と竹林の間の小路を20mほど入っていくと、竹林の中に突然この作品が現れます。この青竹が醸し出す静謐な空気感、この一角だけ何か異次元空間のような感じです。辺りは鬱蒼と茂る竹で薄暗いのにここだけうっすら明るく、竹取物語の雰囲気です。
「雨引の里と彫刻2022」-121
作品は欅の板を手彫りした感じで、表面には無数の穴が掘られていてそれが文様になっています。
「雨引の里と彫刻2022」-122
欅の板も古いもののようで、じっと見ていると長い時が刻まれているのを感じます。
「雨引の里と彫刻2022」-123
作家のコメント
「2008年この場所にあるエノキの木に作品を展示した。畑を挟んだ公園の欅が伐採され、それを譲り受け製作を開始した。14年間少しずつ製作し、三度この地に展示する。作品は完成されていないが、欅を故郷に戻してみる事にした」
「雨引の里と彫刻2022」-124
作品が具体的に何を表現しているのかは分かりませんでしたが、この場所と作品が相俟って異様な空間を作り上げています。たぶんこの作品だけが道の傍に展示されていたのでしたらサッと一瞥してわざわざもう一度見に来ることはなかったと思います。まさにこの作品にはこの場所が必要だったようです。これがまさに野外展示の成せる技、妙味ということなんでしょうか。
完(二度目)
「雨引の里と彫刻2022」-1
「雨引の里と彫刻2022」-2
「雨引の里と彫刻2022」-3
「雨引の里と彫刻2022」-4
「雨引の里と彫刻2022」-5
「作品23」
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