田植え機に乗った元サラリーマン

車中泊旅や探石などを楽しみながら生活の中で感じたこと思ったことなどを気まぐれに書き込んでいます

北海道車中泊旅行記-11

2016-10-29 | 
10月3日(月)8時15分 道の駅「パパスランドさっつる」 出発 
斜里岳
5時30分起床、雨?振ってませ~ん(若干複雑な気分)。
空には薄い雲が一面に敷き詰められていますが、そんななか斜里岳は薄っすらと朝焼けです。

「斜里岳」
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道の駅の駐車場をぐるっと見渡してみるとこの日の車中泊は5台でした、道道1115号に面していて「車中泊」どうかなぁと思っていたんですが車の音は全然気になりませんでした(この時期は通行量が少ないのかも?)。

「道の駅パパスランドさっつる」

例によってプリムスでお湯を沸かしコーヒーを煎れ朝食のパンを食べて車の荷物整理、大体この辺りで朝のルーティン作業が固まって来ました。(見苦しくてお見せするのもどうかと思ったんですが、こんな感じです)

「フィット シャトル」


「真鯉海岸」
今日は昨日チェックした「めのうポイント」を探索します、再度下調べ資料に目を通し、8時すぎに再度「知床」を目指し出発しました。道の駅「さっつる」から清里を通り斜里町へここから昨日も通ったR334でウトロ方面に、途中昨日チェックした「真鯉海岸」を再度チェックしてみました。

「真鯉海岸」-1
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川の名前は忘れましたがこんな感じのところもチェック、「めのう」の欠片すら見つかりません。「真鯉」ってこんなに広いとは思っていませんでしたぁ、情報収集不足ですね、残念。

「真鯉海岸」-2

そしてウトロからまたまた」知床峠」を登りました。
昨日の予報では今日は雨模様ということだったんですが、峠は雨は降っておらず曇り空気味で「羅臼岳」見えています。(嬉しいような悔しいようなこれだったら予定変更しなくても……、でもそれは決断した結果ですから……。)
そんな複雑な思いで羅臼岳にレンズを向けているとファミリーで来られているお母さんが
「すみません、シャッター押して頂けますか?」
「あっ、良いですよぉ」
でシャッター押してあげたんですが、私の写真も「撮りましょうか」ということでお願いしました。
正面はちょっと自信がないんで「後姿」を。

「羅臼岳と物思いに耽るサラリーマン」

そんなことがありましたが「知床峠」昨日十分堪能していますので短時間で切り上げ羅臼に下りました。
羅臼の町の手前にある「熊の湯」にサッと入って行こうかなと駐車場に車を停めると、「熊の湯」に渡る橋のところで何か人だかりが、どうもTVのロケのようです。時間かかりそうな感じがしましたのでパスして先を急ぐことに、後で聞きましたら道内のTV局のロケだったようです。

「熊の湯 ロケ」
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「ルサ川」
10時30分に昨日も来た「ルサフィールド」に、今日は「ルサフィールドハウス」の直ぐ隣を流れているルサ川をチェックしてみます。

「ルサフィールド」-1

川はこんな感じで流れています、岸辺や中州っぽいところに砂利が堆積していていい感じ、期待が持てます。

「ルサフィールド」-2

向こう岸から近づいてみるとカラフトマスがあちらこちらにたくさん、そして橋の近くの方は見た目以上に岸が高く川原には降りられそうなところがありません。少し上流部で下りられそうなところを見つけましたが、カラフトマスの邪魔をしちゃいけないと思いまして遠慮することにしました。
何度も見ているんですがこの神聖な「自然の営み」には感動させられてしまいます。カラフトマスは2年で母川に戻り生涯を閉じるそうですがしばし立ちすくんでこの光景を眺めていました。

「ルサフィールド」-3
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ということで写真を撮っている方や橋の上から眺めている方も結構いましたんでここの探索はパスすることに、まぁ岸から見たところそれらしき石も見当たりませんでしたので。
川の向こう岸のあたりから国立公園の敷地なんですが、そこの笹の周囲には電気柵が、当然「熊」対策の電気柵ですよね。(これも聞いた話なんですが、この辺りは普通に熊がウロウロしているそうです。)

「ルサフィールド」-4

で海岸の河口辺りをチェックしようと思いましたら、そちらには釣り人が、ということでここルサ川は諦めることにしました。

「ルサフィールド」-5


「オッカバケ川」
11時30分、「真鯉海岸」「ルサ川」と空振りの後本日の3番目の探索場所「オッカバケ川」に向かいます。途中ふと海岸を見やると釣り人が「鮭」を釣り上げたようです、今まで海に向けた釣り竿はずいぶんとたくさん見かけて来ましたが釣り上げたところを見たのは初めてです。竿がギューンとしなってかなり重そうで迫力がありました。

「釣り人」

ほどなく「オッカバケ川」に到着、昨日チェックした近くの駐車スペースに車を停め長靴に履き替え河口に向かいました。

「オッカバケ川」-1
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上流の方には岸辺に家もありましたんで河口の方を探索することにしました。

「オッカバケ川」-2

河口に下りる土手が結構きつくて大変でしたが何とか海岸に下りられました、見た目と違って川の水深は深く加えて水量も多く流れも急でした。うっかりすると体重の掛け方によっては足元の砂利ごと流れに持ってかれそうです。そんな中例によって目を皿のようにして「めのう」を探します。ここは下調べによるとジャスパーが見つかることがあるとのことでしたが、まぁ石が多くてどれがどれやら、そんな中ジャスパーぽい石が、でもどうなんですかねぇ、ジャスパーって私見たことありませんので、まぁそれはそれで珍しい石ということで。

「オッカバケ川のジャスパーもどき」

こっちは小さいですが、メノウっぽい感じです

「オッカバケ川のジャスパーもどき」

しばらく探していると河口の橋側になにやら水中に手を突っ込んでいる方が、最初顔でも洗っているのかなぁと思っていたらやたら突っ込んでいる時間が長いんですよ、で近くに行って話を聞いてみましたところ、鮭の水中写真を撮っているとのことでした。

「オッカバケ川」-3
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3人組の方たちで2人の方が熱心に相変わらずカメラを水中に突っ込んで鮭の産卵の写真(ビデオ?)を撮られていました。

「オッカバケ川」-4

もう一人の方は普通のカメラをお持ちでしたので少しお話を、どうやら仕事を退職された写真仲間らしくあちこちを廻って撮影旅行をされているようでした。
私も尋ねられましたんで「ジャスパーとかメノウを探しに」と言いましたら、「珪素にいろんな酸化鉱物が混じったヤツですね、なかなか良いご趣味で、頑張って下さい」って言われちゃいました。何かやたらに詳しい感じでしたがあまり突っ込んでもアレですので話を切り上げメノウ探しに戻りました。水中写真撮影の邪魔にならないように、下流の方でと足をほんの少し動かした下にキラッと赤いもの見えたような、何かビビッと来まして慌てて袖も濡れるのも構わずに手を水中に突っ込んで拾い上げました。
ほんの少し時間がずれていればたぶん海に流されていたような気がします。
大きさは5cmにも満たない小さな石なんですが、赤と赤の間に綺麗なメノウ脈がすうっと走っています。
色といいメノウ脈の幅のバランスといいこれは私的にはこの旅のナンバーワンの石ですねぇ。
まぁこんな感じの石で20cmクラスが出ればgoodなんですがそれはなかなかということで、案の定その後はメノウどころかメノウらしき石さえ見つかりませんでした。この石が見つけられたのは本当にラッキーだったようで、思わず知床「オッカバケ川」に拍手です。

「オッカバケ川(めのう?)」-5

知床の川は、川原にメノウとかジャスパーがゴロゴロ転がっているって感じではありません、あることはあるんでしょうが川の流れが急で比較的軽い珪素を含んだ石は流れに乗って海に押し出されてしまうのかもしれません。
13時00分、川から上がり駐車スペースの車の中で定番のセイコマ「100円スパ+おにぎり」で先ほどのちいさな「メノウ」を眺めながら昼食を摂りました。「メノウ」も「昼食」もなかなかいい感じです。
特にメノウは水から上げると赤色が増した感じで何ともです。(オッカバケ川、忘れられない川になりそうです。)

「100円スパ+おにぎり」
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「松法(まつのり)川」
感傷に浸ってないで次のポイントを目指します。
本日4番目のポイント「松法(まつのり)川」に、羅臼の町のほんの少し南(?南西かも)にある小さな小さな川です。ここで予想通り雨が、傘を差すほどではありませんがポツリポツリと降り出して来ました、。

「松法(まつのり)川」-1

ここも、とあるブログによるとジャスパーのポイントらしいんですが、コンクリートの高い護岸がそしてなにより住宅が結構あります。居住生活圏ということで住民の顰蹙を買ってもいけないんでここはヤメます。後で情報を聞いて上流付近で入れるところでもあれば、ですね。

「松法(まつのり)川」-2


「陸志別川」
本日最後の5番目のポイントはさら10kmぐらい南(?南西かも)に下った「陸志別川」です、ここは川幅といい砂利の堆積といいパッと見申し分ない感じです。

「陸志別川」-1
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ウミネコさん(後で聞いたらオオセグロカモメ、素人にはわっかりませんよねぇ)にはしばしの間どいててもらってメノウを探します。

「陸志別川」-2

こんな感じのメノウ化した石は結構あるんですが、綺麗なヤツは中々ありませんでした。

「陸志別川」-3

こんな感じですかねぇ、石英っぽいですねぇ。

「陸志別川」-4
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一個だけメノウっぽいのを見つけました、どうでしょうかねぇ。

「陸志別川」-5


「熊の湯」
15時30分、雨粒も大きくなってきましたんで本日のミッション終了です。
羅臼の町に戻ることにします。体も冷えましたんで午前中入れなかった「熊の湯」で温まろうと思います。
羅臼の町から知床峠方面に知床国立公園「羅臼ビジターセンター」を過ぎると左手に「熊の湯」の駐車場が、駐車している車は2~3台でお風呂はそんなに混んでいない感じですね。

「熊の湯」-1

この橋を渡るのはもう何度目でしょうか、峡谷の景色も秋色っぽくなって来てますね。

「熊の湯」-2
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見えてきました「熊の湯」、手前が女風呂、奥が男風呂です。

「熊の湯」-3

「熊の湯」はこんな感じの無人、無料の野天湯です。
このお風呂は地元の方が掃除などを毎日行い維持管理されていますので、そこのルール(熊の湯 入浴十ヵ条)を守って利用するのが肝要かなぁという気がします。まぁルールと言っても私的に見た限りでは当然のマナーって感じなんですが。
私も最初はいろいろな話を聞いて緊張しながら入ったんですが言われるほどのことはなったかなぁという気がしています。
今回も「熱いですね」を連発すると気難しそうな顔の地元の漁師さんが「そこっ!」てぶっきらぼうにいって指さしました。そこには沢の水が引かれていてその周りのお湯は温めになっていました、感謝です。
そう、判らなければ地元の人らしき人に聞いてしまうのが良いかもです。
(まぁ、今回もいろいろと話をしていましたら温泉の湯が飲めるらしく、飲みたくはなかったんですが飲むハメに、その後特になにもなかったですが。)
でもでもこのダイナミックな流しっぱなしのお湯、そしてこのロケーション、四季折々、三百六十五日いつ来ても「熊の湯」は最高です。

羅臼温泉 熊の湯(らうすおんせん くまのゆ)
  場所 : 北海道目梨郡羅臼町湯の沢町 
  料金 : 無料 (寄付金箱あり)
  休み : 年中無休
  泉質 : 含食塩硫黄泉
   朝 : 清掃時間あり

「熊の湯」-4(入浴者がいましたので断りを入れてから撮りました)


「羅臼ゲストハウス 旅人の宿 『とおまわり』」
ゆっくり入っていましたんで17時を廻ってしまったでしょうか、本日のお宿に向かいます。
私の羅臼の常宿はここです、羅臼ゲストハウス 旅人の宿 「とおまわり」(羅臼では有名なお宿ですね)。

「旅人の宿 「とおまわり」-1
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到着するとスタッフさんに案内されて2Fの和室に、ここは今度で3回目ということでまぁ要領は判っていますんで安心感はあります。今日この部屋は私を含めて3人らしく、もう一部屋にも3人が、併せて宿泊者は6人のようです。同宿の方にご挨拶、いろいろと旅の情報の交換タイムです。

19時00分、「夕食出来ましたぁ」との声が階下から。
下におりていくと宿主さんが「Sさん、どうも」「あっ、どうも、覚えていてくれたんですかぁ」「もちろんですよぉ」
まぁ、年間に相当のお客さんと接しますんでお客さん覚えるのは大変だと思いますが、この言葉はお世辞でもうれしかったです。
例によってフレッシュな羅臼のお魚料理、今日のメインはブリのチャンチャン焼き、ボリュームも満点です。

そして食卓に着き前を見るとどこかで見たことのある顔が、「あっオッカバケ川で水中に手を突っ込んでいた人だぁ!」向こうもびっくりのようです。
ということで初対面ながら食卓で話が賑やかになりました。どうも年齢も同じらしく、教職を退職された方がtのようです。私と「ジャスパー」の話をされた方は物理の先生だったらしく、大学の講師などもされていたようですのでそっち方面の話には造詣が深い訳ですよねぇ。手を突っ込んでいた方は写真ではプロレベルらしく皆さんに水中写真(ビデオ)を見せていました。

「旅人の宿 「とおまわり」-1

そんなこんなで食事も終わり旅人宿恒例の懇親会突入です、カンパやら現物持込やらで賑やかな夜になりました。
(あまり顔出しはしないんですが酔っぱらっちゃいましたんで、お見苦しいんで白黒にしてみました。この方決して海坊主ではありませ~ん、当旅人宿の宿主です)

旅人の宿 「とおまわり」-2

今日の「めのう探し」、数には恵まれませんでしたが「good one」に出会えました。
羅臼岳の凛々しい山容、カラフトマスの自然の営み、赤色に透明なめのうの帯の小さな石、白濁色の熊の湯、あったかいお宿「とおまわり」さん、ちょっと頭がフラフラしています、ゆらゆらと羅臼の夜が更けていきました。
11日目終了。

10月3日 道の駅「パパスランドさっつる」  ⇒  旅人の宿 「とおまわり」 走行距離 169km (累積 2,972km)

次回に、つづく。


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